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2014年 05月 14日 ( 1 )

安土町の民家から明治時代の麻糸

安土町の民家から明治時代の麻糸


=解体前の小屋から12キロも=
見つかった麻糸で仕立てられた暖簾
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 近江八幡市安土町内の嶋川緑さん(50)宅の小屋から古い麻糸の束が見つかり、近江上布伝統産業会館(愛荘町愛知川)が調べたところ、包まれていた新聞紙の日付(明治四十年一月二十五日)から百年以上前の手績糸(てうみいと)であることが分かった。
 寄贈を受けた同館では、手織機で織り上げた麻布で暖簾(のれん)を仕立て、嶋川さんに贈った。
 麻糸の束は、昨年九月初旬に解体前の小屋の中二階に置かれていた三個の箱から新聞に包まれて見つかり、全部で約十二キロあった。嶋川さんが、燃えるゴミに出す前に同会館に連絡し、職員が持ち帰って調べたところ現在では入手が難しい大麻の茎の繊維から手績みした糸であることが判明。保存状態が良く、現在でも麻布に仕立てられることから同館職員が高機という手織機で幅四十二センチ、長さ十一メートルの生地を織った。
 暖簾は「今年七月におじいさんの三回忌法要をするので、集まる親族に披露できれば」との嶋川さんの希望を受けて縦一・五メートル幅八四センチの大きさに仕立てた。


小屋から見つかった明治時代の手績糸 山田清史・県麻織物工業協同組合副理事長は「たくさんの麻糸が見つかったのは、当時、湖東地域一帯で麻が栽培されており、農家から買い集める買い付け問屋のような仕事をされていたのではないだろうか」と話している。
 調査に当たった田中由美子・同会館職員は「こんなよい保存状態で見つかるのは珍しく、破棄する前によく連絡していただいたと感謝しています。麻を手績みする技術は難しいが、一定の太さに整えられている。江戸時代、近江の麻は大麻だったので、その歴史を伝える資料としても大変貴重な糸が見つかってうれしい」と話している。
 嶋川さんは「法要にはおじいさんの兄弟が集まるので、出来上がった暖簾を見てもらうことが楽しみです。昔、麻糸を取り扱う家業であったのかも尋ねてみたい。贈呈した麻糸が、近江麻の継承に役立てればうれしい」と話している。
 同会館では六月二十一日、寄贈を受けた麻糸の機織り体験会を開く。参加費千円。定員一回一人で六回実施。申込みと問い合わせは、同会館(TEL0749―42―3246)へ。
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by azch | 2014-05-14 21:52 | まちづくり研究会
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