よし博2009 「よしスィーツ」の紹介
「ヨシ(葦)」って知ってます? あまり耳慣れないかもしれないけど、実はすだれや茅葺き屋根に使われている素材で、私たちの暮らしにはおなじみの植物。そのヨシを使ったスイーツが期間限定で登場する。
そもそもヨシって食べられるの? なんて思ったのだが、実はすでにお茶やうどんなど、ヨシの葉を使った食べ物もいろいろ作られているらしい。青いヨシの葉の粉末は、抹茶のような風合いがあり、ビタミンCは抹茶の約3倍と豊富なのだとか。
今回、都内のカフェ数軒に登場する「よしスイーツ」は10種類以上。よしミルクプリン、よしゼリー、よしわらびもちパフェ、よしホワイトチョコ、よしフィナンシェ……など、どれもヨシの上品な風味をアクセントにしたかわいらしいメニューだ。
よしスイーツを作ったのは、「エコによしスタイル」研究会。そもそもヨシは、屋根にも紙にも食料にも肥料にもなる、とかなりお役立ちな植物。しかも、刈り取っても一年で4mも育つという驚きの成長力をもち、二酸化炭素の吸収にも役立っている。そこで「エコによしスタイル」研究会では、ヨシ原の保全やヨシを使った製品開発を実施。ヨシの消費を拡大することで、ヨシ原の保全などに還元していくのがねらいだ。
よしスイーツが楽しめるのは2月の1カ月間。店のリストはウェブサイトを参照のこと。(※ただし店によって提供期間やメニューはことなる)。また、2月14日、15日に滋賀県安土町・西の湖周辺で開催される“エコによし!”なイベント「よし博2009」会場内の「よしきり茶屋」でも、いくつかのメニューが販売される予定。ちなみにメニュー開発にはフードスタイリストの森下久子さんも協力している。
よし博では、1よし=100円なるエコポイント(単位=よし)が発行され、ヨシ刈りのボランティアや公共の交通機関の利用など、環境によいことをすればポイントがゲットできる。貯めたポイントは、よしスイーツをはじめとするヨシ商品の購入など、イベント会場で貨幣として使えるそう。
健康によし! 環境によし! なよしスイーツ。 おいしく食べて結果的にエコな社会に貢献できるなんて、いいですよね。