白鳥川に鯉のぼり、蜜蜂の体験学習
=市民から寄贈された130匹=
白鳥川に係留される鯉のぼりの川渡り
近江八幡市立総合医療センター前の白鳥川に二十二日、鯉のぼりの川渡りが設置され、道行くドライバーや堤防のびわ湖よし笛ロードを散策する人々の目を楽しませている。
環境ボランティアグループの「白鳥川の景観を良くする会」が、市民から寄贈された大小合わせて一三〇匹を川のフェンスや堤防に設置しているもので、うち、大きな六十匹は川を横断する三列に分けて係留。春の風に吹かれ水面の上を泳ぐ景観が楽しめる。
午前九時からはじまった設置作業には会員約五十人が集まり、係留ロープをつなぎ止める長い杭を川原に打ち込み、準備を整えた。
午前十一時頃には、近くの近江八幡市立総合医療センターの院内保育所の幼児たち十六人が見学に訪れ、ロープを引く会員らに「よいしょ、よいしょ」とかけ声をかけて応援。口いっぱいに風を吸い込んで泳ぐたくさんの鯉のぼりに喜んでいた。
吉田栄治代表は「ここは、市民の散策コースにもなっており、親子づれなど、訪れる人に喜んでもらえたらと思います。また、近くの医療センター高層階からもよく見え、患者さんにも楽しみしていただいていると聞いています。季節感や自然を大切にする気持ちが広がればうれしい」と話している。五月二十五日まで設置される。
わぁーたくさん!蜜蜂の体験学習
=老蘇小4年生が菜の花畑で「生態と社会」学ぶ=
ガラス張りの蜜蜂の巣を観察する児童
近江八幡市安土町東老蘇地先の菜の花畑(約一・五反)で二十日、近くの老蘇小学校の四年生(二十人)が蜜蜂について学ぶ体験授業を行った。
菜の花を育てているNPO法人・安土大好きみんなの会が子どもたちに自然体験をと、毎年、満開の時期に開いているもので、十年以上取り組まれている。
学校から自転車で菜の花畑を訪れた児童たちは、地元の安土養蜂園代表、塚本隆之さん(53)から、蜜蜂には「働き蜂」と呼ばれるメス、「働き蜂」と呼ばないオス、そして一匹の女王蜂の三種類がおり、殆どの蜂は花粉と蜂蜜を餌に育つが、メスの一匹にローヤルゼリーと呼ばれる特別な餌(分泌液)が与えられると女王蜂に育ち、はじめから女王蜂としては生まれてくる蜂はいないことなど、蜜蜂の生態や社会を学んだ。また、菜の花畑では、蜜蜂が脚と体を上手に使って餌になる花粉を集めるところなどを観察し、菜の花の香りが蜂蜜の風味になることなどを知った。
回転分離機を使ってあらかじめ用意された巣から密を絞る作業にも挑戦。搾った蜂蜜を食パンにつけて味わった。