春を呼ぶ左義長まつり
=伝統の山車13基が渡御 13日夜、奉火を点火=
賑やかに繰り広げられる左義長まつりのポスター
湖国に春の訪れを告げる近江八幡市の左義長まつりが、きょう、あすの二日間、日牟禮八幡宮とその周辺の旧市街地で繰り広げられる。
黒豆、小豆などの穀物や、するめ、昆布の海産物の食材をふんだんに使って、その年の干支にちなんだ豪華な飾り物が正面に取り付けられた伝統の山車(だし)が各町内で制作され、まつりを盛り上げる。
今年も十三基の山車とともに、長襦袢を着たり、化粧したりした女装の踊子(山車の担ぎ手)によって、「チョウヤレ、マッセマッセ」のかけ声とともに二日間、旧市街地を練り歩く。
初日は、午後一時にすべての山車が同宮に参集し、「左義長ダシコンクール」の審査に続いて、祭礼が行われた後、旧市街地を巡回する渡御に出発する。
山車は、約三時間後に同宮に戻り、午後五時半頃からコンクールの審査発表が行われる。夜は各町内の左義長宿で山車がライトアップされる。
本宮の十三日は、午前中、町内を練り歩いた後、複数の山車が再び宮入り(午後二時頃)する際には、白雲館前や馬場で「けんか」と呼ばれる山車同士のぶつけ合いが繰り広げられ、まつりの見物となっている。
午後八時からは、くじを引いた五基の山車に奉火が点火され、春の夜空を焦がす。その後、順次、他の山車に火が移され、宮前はまつりのクライマックスを迎える。
マイカーでまつり会場を訪れる人を対象に、近江八幡市役所前の旧市民病院跡地から市営小幡観光駐車場まで無料シャトルバス(午前十一時から午後五時まで十分間隔、十三日は午後九時まで)を運行する。シャトルバスを利用する場合は、一台につき駐車料三百円が必要。問い合わせは、近江八幡駅北口観光案内所(TEL0748―33―6061)へ。