ボーダレス・アートミュージアムNO―MA
滋賀報知新聞より
=29日から企画展 鳥の目から世界を見る=
29日から始まる企画展「鳥の目から世界を見る」のポスター
近江八幡市永原町のボーダレス・アートミュージアムNO―MAの企画展「鳥の目から世界を見る」が二十九日から始まる。八月二日まで。
同ミュージアムは、昭和初期の町家を改装した和風の落ち着きのある美術館で、障害のある人の作品に限らず、現代アーティストの前衛的な作品、奇抜で挑戦的な試みなど、一般に観る機会が少ない表現作品を展示。様々なジャンルや表現方法を用いた作品を通して障害の有無に関係なく、アーティストとしての創作活動にスポットを当て、心の垣根を乗り越える企画に関心が集まっている。
今回もその一環の企画展で、人が自らの力では見ることが出来ない空からの光景や地上の姿など、鳥の目から見た世界を絵に表現した作品を展示する。
出展作家は、香川定之氏(広島県)、白石裕則氏(同)、戸舎清志氏(鳥取県)、山口晃氏(東京都)、山田美智子氏(滋賀県)、吉田初三郎氏(京都府)の六人。
繊細で全ての建物が繋がり迷路のように見える地図の作品や職場へのバス通勤で見える風景を厳密に記憶して組み合わせた風景画、古今東西の様々な事象や風俗が卓越した画力で描かれた都市鳥瞰(かん)図、独特の鳥瞰図法を用いて表現された異色の作品などが楽しめる。
初日午後五時からオープニングイベントが開かれる。また、五月九日、六月二十七日、七月二十五日の午後一時半からアートディレクターや学芸員によるギャラリートークが開かれる。
観覧料一般三〇〇円、高大生二五〇円、中学生以下無料。問い合わせは、同ミュージアム(TEL0748―36―5018)へ。