左義長まつり
左義長まつりのポスター
湖国に春の訪れを告げる近江八幡市の左義長まつりが、きょう、あすの二日間、日牟禮八幡宮とその周辺の旧市街地で繰り広げられる。
左義長は、松明、山車(だし)、赤紙を基に神輿(みこし)のように担ぐように造られたものをいい、穀物(大豆、小豆など)や海産物(鰹節、昆布、するめなど)などの食物を使い、その年の干支にちなんだ立派な飾りを鮮やかな色彩で制作されているのが特徴。
各町内で制作された十三基の左義長が、長襦袢を着たり、化粧したりした女装の踊子(山車の担ぎ手)によって賑やかに旧市街を練り歩く。
初日は、午後一時に十三基が同宮に参集し、左義長ダシコンクールの審査に続いて、祭礼が行われた後、旧市街地を巡回する渡御に出発し、見物人で賑わう町中は祭りムード一色に染まる。
午後五時半頃、同宮に戻り、コンクールの審査発表が行われ、夜は各町内の左義長宿で山車がライトアップされる。
本宮の十五日は、午前中、町内を練り歩いた後、複数の山車が再宮入り(午後二時頃)する際には、参道で「けんか」と呼ばれる山車同士のぶつけ合いが繰り広げられ、祭りの見物となっている。午後八時から五基の山車に奉火が点火され、順次、他の山車に火が移される。宮前は勇壮な火祭りとなり、クライマックスを迎える。
まつり会場へは、マイカーで訪れる人を対象に近江八幡市役所前の旧市民病院跡地から市営小幡観光駐車場まで無料シャトルバスを運行する。シャトルバスを利用する場合は、駐車料三百円が必要。