ヴォーリズ没後50周年
=特別公開や講演会 11月3日まで多彩な催し=
当時の設計図面などが公開展示されている教育会館の「建築」展
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの没後五十周年を記念する企画展「ヴォーリズ・メモリアルin近江八幡」が開かれている。十一月三日まで。
ヴォーリズは、明治三十八年、二十四歳の若さで来幡し、昭和三十九年に亡くなるまで約六十年間、近江八幡で過ごした。
その間、建築、医療、教育、キリスト教伝道など多岐にわたる分野で活躍し、偉大な功績を後世に残した。ヴォーリズが取り組んだ社会活動は、近江八幡市名誉市民一号の称号が贈られている。
今回の企画展では、ヴォーリズの活躍ぶりが偲ばれる旧市街地一帯を会場に建築物だけでなく、教育、医療、製薬事業などあらゆる分野にスポットを当て、ヴォーリズの人間像や思考などについて建築物の特別公開や講演会、音楽会などを通して紹介する。
内容は次の通り。
《ヴォーリズの足跡を辿る展示》
【白雲館】「ヴォーリズとアメリカ・韓国」展、「びわ湖ぐるっと一周ヴォーリズ建築巡り」展、「近江八幡の観光SPOT」展【酒遊館】「安土セミナリヨとヴォーリズ」「一柳家とヴォーリズ」「賀川豊彦・吉田悦蔵とヴォーリズ」【近江兄弟社学園ハイド記念館】「教育・医療福祉」【近江兄弟社学園教育会館】「建築」展(オリジナル建築図面の展示)「軽井沢とヴォーリズ」展【ヴォーリズ記念館】「素顔のヴォーリズ・満喜子夫人と過ごした家」【アンドリュース記念館】「YMCAとヴォーリズ」「湖国の伝道活動」【旧伴家住宅】「ヴォーリズが開設した近江兄弟社図書館」「近江商人の由来について」「ヴォーリズの愛した町、近江八幡の自然環境・生活環境」
《特別公開》
ウォーターハウス記念館、アンドリュース記念館、ハイド記念館・教育会館、ヴォーリズ記念館、旧伊庭家住宅
《講演会》
▽12日午後4時~5時半・玉岡かおる氏「ヴォーリズと満喜子そして神戸女学院」▽16日と23日午後1時半~2時半・芹野与幸氏「ヴォーリズ新発見」▽18日午後2時~4時・姜尚中(カン・サンジュン)氏「いのち、平和、そしてヴォーリズ精神」▽19日午後3時~4時半・田淵結氏「関西学院とヴォーリズ」▽25日午後6時~7時半・柴田英夫氏「同志社と音楽とヴォーリズ」。このほか、ミニ講演会も開催。
詳しくはホームページ(www.vories.jp)。
ヴォーリズ没後50周年展
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの没後五十周年を記念して、同氏の生涯や、実績である建築、伝道、医療、教育、製薬販売などを紹介する企画展が十月四日から、ゆかりのある近江八幡市の旧市街地一帯で開催される。十一月三日まで。
ヴォーリズは明治三十八年、二十四歳の若さで米国から来日し、昭和三十九年に亡くなるまでの六十年間、近江八幡市を拠点に多岐にわたる功績を遺した。
かつてのヴォーリズ夫妻の住まいである「ヴォーリズ記念館」 企画展では、旧市街に点在するヴォーリズ建築群を含む八会場で、テーマ別の展示を観覧するとともに、八幡堀や近江商人屋敷の町並み、ヴォーリズ建築群を巡る散策も楽しんでもらう。
なお期間中は、十月十二日に人気作家・玉岡かおる氏、同十八日に姜尚中(カン・サンジュン)氏の講演会、ヴォーリズゆかりの大学の演奏会などがほぼ毎日開かれる。
問い合わせは白雲館(近江八幡市為心町)内のヴォーリズ没後五十年記念事業実行委員会(050-5542-8600)へ。