新篠原駅舎
=資材不足と工事費高騰 平成27年秋に供用開始=
近江八幡市、野洲市、竜王町で構成する「篠原駅周辺都市基盤整備推進協議会」の平成二十五年度第二回総会が十三日、市文化会館で開かれた。
今総会では、平成二十五年度の取り組みとその経過の報告に続いて平成二十六年度の事業計画案と予算案、JR西日本との協定書の変更について審議され、原案どおり承認した。
事業計画では、駅舎南北通路と駅舎新設工事をJR西日本に委託し、新駅舎本体の建設に着手することや駅南口から南進するアクセス道及び県道バイパス道と南北駅前広場の整備などの工事を進める。
線路をまたぐ仮跨(こ)線橋の設置工事が、東日本大震災の影響により鉄骨等の資材が入荷しにくくなっていることと、それに伴う価格の高騰、国の通達による労務単価の上昇などにより、JR側との交渉と調整に時間を要したことなどを理由に遅れている。その結果、新駅舎の供用開始が半年遅れの平成二十七年秋になることが報告された。また、これらの要因に加え駅前広場との取り合い工事の増強が必要なことや自由通路の工事内容の追加などにより、駅橋上化と自由通路の工事費が当初契約より合わせて二億五、五六〇万六千円増額されることが審議され、了承された。現在、駅南口から南進するアクセス道の造成工事が行われている。
「ヨシ博士」の所蔵品
=琵琶湖博物館で40点展示=
県立琵琶湖博物館(草津市)は二十三日まで、近江八幡市に「ヨシ博物館」を設立して「ヨシ博士」と親しまれていた故西川嘉廣さんのコレクションを展示している。
近江八幡市円山町のヨシ博物館は、平成十三年に西川さんが自宅内に設立した博物館で、二十四年に亡くなった後は、閉館したままとなっていた。
このヨシ博物館の貴重な資料を琵琶湖博物館が預かることになり、整理が一段落したため、そのコレクションの一部を展示紹介したもの。
展示は、ヨシ刈り用具や西川嘉右衛門商店のヨシ製品、世界のヨシ製品、環境保全に関する研究を調べた西川さんのノート類、レスキューや整理の用具など約四十点。観覧料は、無料。
なお、この展示は整理に携わった県立大学近江楽座地域博物館プロジェクトの学生が中心になって作成した。