島防災コミュニティセンター 学習船「湖の子」就航30周年
=来年1月オープンに向け起工式=
島防災コミュニティセンターの起工式が二十四日、島町の建設予定地で行われ、工事中の安全を祈った。
近江八幡市が進める集会所としての役割と大災害時には、隣接に建設中の島小学校と連携して一割の島学区住民が避難生活を送れる機能を備える。完成は今年末で来年一月にオープンの予定。工事費は約三億円。防災拠点施設としての整備は金田学区に次いで二番目。
設計によると、鉄筋RCづくりの二階建て(建築面積五一四・三〇平方メートル)で、一階に地域交流研修室、調理室、和室(12畳半)、二階には、会議室(防災対策室)、和室(16畳)二室、会議室(防災訓練室)三室、男女更衣室が設けられている。
大災害時は防災施設になり、一階をボランティアの受入れや情報収集及び発信拠点、二階は要援護者(五十人想定)の避難所として活用する。一般避難者は島小学校で受け入れる。二階に学校とセンター間に渡り廊下が設けられ、非常時の往来通路として利用する。
このほか、避難者(約二百人を想定)の飲料水とトイレなどの生活用水三日分の上水道受水槽と雨水ピット、非常用発電機、停電時でも使えるガス調理器具、シャワーと洗濯室を備える。屋外には備蓄倉庫と駐車場(二十四台収容)、駐輪場(二十台収容)を設ける。
学習船「湖の子」就航30周年 児童47万人以上が乗船
=近江八幡市5校の児童乗せて 長命寺港で平成25年度出航式=
出航式で船長らに花束を贈る児童
五年生児童が乗船するびわ湖フローティングスクールの学習船「湖の子」の平成二十五年度出航式が二十四日、長命寺港で行われ、今年度の航海をスタートした。
午前九時すぎから行われた式には、今年度の一番乗りとなった島、沖島、桐原、老蘇、近江兄弟社の五小学校の五年生児童合わせて百六十五人が出席した。
主催者を代表して江川久雄・同スクール所長が「みなさんが心待ちにしていた二日間が始まります。普段見られないびわ湖からの自分たちのふるさとを眺めてみて下さい。水質やプランクトンなどを調べる学習を通してみなさんがびわ湖の環境について考えるきっかけになることを願っています。友達との交流を深め、活動に積極的に参加してください」と語りかけ、児童たちを温かく迎え入れた。
児童代表の言葉を述べる岡本都羽さん(桐原小) これに応え参加児童を代表して桐原小の岡本都羽さんが「あいさつ、安全、あとしまつの3つの約束を守り、多くの人と友達になってみんなでよい思い出をつくりましょう」と呼びかけた。このあと、児童から船長らに花束が贈られ、航行中の安全を願った。
同スクールは、一九八三年にスタートし、今年で三十年目を迎える。その間、四十七万人以上の五年生児童が乗船し、びわ湖について学んだ。
今年度も来年二月十九日まで計九十四回の児童学習航海が計画されているほか、「うみのこ」就航三十周年記念式典や体験、沖島ぐるーっと一周、近畿子どもの水辺交流会などの特別航海が予定されている。