東近江市長選挙
=西澤陣営が事務所開き 市議5人、越市長がエール=
二月十日の告示まで一か月を切った東近江市長選挙に再選をめざして出馬を表明している現職の西澤久夫氏の後援会が同市八日市上之町の酒造会社倉庫を事務所として開設、十四日に事務所開きを行った。支持者や労働組合関係者ら約二百五十人が集まり、選挙戦へムードを盛り上げた。
後援会長の武久健三氏は、八日市市長を務めた西澤氏の父・久兵衛氏の功績をたたえ、感謝の思いを含めて久夫氏のために玉緒地区住民の力を結集して全力を注ぐことを誓った。
林久美子参議院議員は、「西澤氏自身のマニフェストを市民のマニフェストに作り上げた。種まきの一期四年間、花開く二期目へ力添えを」と訴えた。
竹山秀雄竜王町長、近江八幡市の今江政彦県議も応援に駆けつけ、県と市町の関係を良くするためにも西澤氏が必要とし、市議の杉田米男(市政会)・西野哲夫(同)・西沢善三(同)・岡崎嘉一(同)・大橋保治(太陽クラブ)の五氏が支持を表明。越直美大津市長は「難問を乗り越えるために知恵を出し合いたい」と再選を願うメッセージを寄せた。
西澤氏は自分を育て応援してくれた地域からスタートを切りたかったと事務所開設の思いを明らかにして、米国オバマ大統領の「Yes we can(イエス ウイ キャン=変革できる)」から「Forward(フォワード=前進)」へと同様に「一期四年の変革を次の四年で前へ」との決意を示した。
自身の座右の銘「先憂後楽」に準えて行財政改革の必要性を説き、「子ども・高齢者・障がい者・若者など弱い立場の人を支援していくことが自治体の重要な仕事」だと強調。国の財政的支援が無くなる「合併十年は大事な節目」で、「あと二年しかないが、それでも大丈夫な東近江市にするためにすぐできる計画は立てられている」と自負する。その象徴として国立滋賀病院をあげ、そのほかの課題についても計画的に進めて行くとし、「そのためには選挙に勝たなければならない」と支援を求めた。
がんばろう三唱のあと、中村憲市幹事長が「厳しい選挙戦」を強調し、「希望都市づくり」第二段階実現へ全力投入を呼びかけた。
小椋陣営が事務所開き
=東近江市長選=
来年二月十日告示の東近江市長選挙に立候補を表明している小椋正清氏を支持する東近江市をよくする会は二十二日、東近江市尻無町の事務所で同会とおぐら正清後援会の事務所開きを行い、集まった約二百人の支持者とともに気勢を揚げた。
会場には、十六日の衆院選で当選した滋賀2区の上野賢一郎氏と滋賀4区の武藤貴也氏も来賓として駆けつけ、新風と勝利の勢いを陣営に吹き込んだ。
入榮猛後援会長はあいさつで「追い風はあるのかなと思うが、小椋正清を知らない声が多いのも当然。組織もありませんでしたが、議員団・商工関係団体・支援者の力添えで多くの人に集まっていただいた。みなさんの思いをさらに大きな輪にしていただきたい」と訴えた。
激励に駆けつけた冨士谷英正近江八幡市長は「本来なら現職を応援しなければならない立場ですが」と県議時代から衆院選や知事選でのつながりを強調して、「これからの時代は地域間競争。地方分権の時代。時代の先端を行く小椋正清が一番ふさわしい」と支持と協力を求めた。
上野・武藤両衆議院議員、上野幸夫愛知川沿岸土地改良区組合長、田中敏彦八日市商工会議所会頭、川瀬重雄東近江市商工会会長、相馬俊臣医療法人すばる会理事長らが、支援の約束と支持拡大を訴えた。有村治子参議院議員のメッセージも届いた。
小椋氏は“強く、豊かに、ダッシュ”のキャッチフレーズの下で、日本に誇れるまちづくりを夢をもって進めて行くための五つの基本政策▽活力あるまちへの基盤整備(インフラ整備・トップセールスなど)▽地域医療の充実▽農林業の振興▽教育・子育て支援(躾に重心など)▽安全安心なまちづくり(プロの目で)――について熱く訴え、地域の豊かさを自覚し、若者が定着し、地域間競争に勝てる政策を進めるとして、「私を信じて、ついてきていただきたい」と決意を披露した。
川南博司東近江市議会議長は「東近江市十二万人のトップ、舵取り役を小椋さんに務めさせていただきたい。最後まで応援を」と訴えた。