安土中学校武道館
今年度から中学校で武道が必須科目となるため、近江八幡市内で唯一武道場がなかった市立安土中学校に先月末、武道場が完成した。
建設は、テニスコート改修との一体で「体育施設整備工事」として、昨年七月から工事に取りかかり、九月に人工芝のテニスコートが完成、武道場も新年度までに完成した。
施設は鉄骨二階建ての延べ床面積約千三百平方メートル。周囲の景観に配慮し、親しみやすい色調になっている。約七百十七平方メートルの一階には、研修室やシャワーブースを備えた更衣室があり、ピロティは百五十台収容の駐輪場となっていて校舎まで屋根付き通路でつながる。二階の武道場は柔道や剣道のコートが二面とれる約六百六平方メートルの広さで従来の武道場より広く、騒音や振動防止に優れた衝撃吸収タイプの床材に、衝撃吸収畳の採用で、安全性にも配慮した。また、夏の熱さを軽減するために自然循環型換気システムを採用している。
テニスコート改修と合わせた建設工事費は約一億八千七百万円。
学校体育と地域の社会体育の拠点施設として位置付けられ、生徒の競技力向上と地域に根ざす生涯スポーツの振興に、期待が寄せられている。