バーチャルリアリティー安土城
=iPadやiPhoneで=
安土城が3DCGで再現されたタイムスコープの試作版
幻の安土城を画像で再現し、携帯端末機などを通して見ている地点からの往時の姿を楽しむことができるバーチャルリアリティー(VR)で、安土観光をより魅力あるものにしようと取り組んでいる「近江八幡市VR安土城創造会議」(会長・福田知弘大阪大学大学院准教授)の第二回会合がこのほど安土町小中の安土コミュニティ防災センターで開かれ、立体的に見える安土城の3D(三次元)画像や、見る人の動きに合わせて3D画像の映像が刻々と変わるタイムスコープの試作版が公開された。いずれも制作途中のもので、本格運用は平成二十五年度以降になる予定。
3D画像の制作を担当した花園大学の師茂樹准教授から、元愛知産業大学学長の内藤昌氏の説に基づく安土城天主と大手道からの景観を描いたコンピュータグラフィックス(CG)が、また、財団法人京都技術研究所のスタッフがその画像で試作したタイムスコープを、iPadとiPhoneで試行させた。
VR導入は、タブレット型端末、メガネ型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)、劇場スクリーンタイプの高精度型の三種類で検討・開発・制作が行われており、データ修正や試験運用などを行った上で、タブレット型は平成二十五年度初頭に、HMD型は同秋、高精度型は二十六年度初頭の本格運用をめざしている。
また会議では開発だけでなく、運用方法や広く一般への活用方法などについても検討して行く。