第26回八幡てんびんまつり
(中日新聞)
盆踊りを楽しむ福島県南相馬市の人たち=近江八幡市役所前で
東日本大震災を支援する第26回八幡てんびんまつりが21日、近江八幡市役所一帯で開かれ、福島県南相馬市の仮設住宅や避難所などで暮らす被災者70人余りが招待され、うち30人が近江八幡市民と一緒に盆踊りを楽しんだ。夜には花火大会もあった。
近江八幡市の協力を得てまつり協議会が主催。テーマは「がんばろう!日本! 今、このまちができること」。宮城県気仙沼市の気仙沼港で水揚げされた新鮮なカツオのほか、岩手県葛巻町の牛乳やアイスクリーム、同県普代村のすき昆布などが販売され、会社員や主婦らが楽しそうに買い求めた。
チャリティー市場も設けられ、焼きそばやコロッケ、地元産野菜などが販売された。同市場の売上金の一部は22日朝、南相馬市の皆さんに直接手渡す予定。
(読売新聞)
被災者招待 戻りガツオなど販売 近江八幡
近江八幡市の夏祭り「第26回八幡てんびんまつり」が21日、市役所周辺で行われた。今年は東日本大震災の被災地支援もテーマの一つで、今も仮設住宅や避難所で暮らす福島県南相馬市の被災者70人(82~6歳)を2泊3日で招待。東北地方の特産品も販売された。
被災者たちはこの日、水郷めぐりなど市内を観光した後、同まつりに参加。ダンスや太鼓のステージイベントのほか、打ち上げ花火約1500発も楽しんだ。
自宅を津波で流され、仮設住宅で暮らす荒清さん(65)は「放射線を気にせずに済むだけでもリラックスできた。復興に向けて改めて、頑張ろうという気持ちになった」と喜んでいた。
会場では、岩手県や宮城県の海産物やワインなど特産品も売られ、宮城県気仙沼市からこの朝、到着した「戻りガツオ」約60匹はすぐに完売となった。東近江市八日市上之町、会社員古川弥生さん(38)は「見るからに新鮮で、おいしそう。しばらくはお造り三昧です」と話していた。
(滋賀報知新聞 19日事前予告)
東北支援の市民祭典「第26回八幡てんびんまつり」
=市場やステージ、花火大会 盆踊りの輪に南相馬市民も=
近江八幡市の市民の夏祭り「八幡てんびんまつり」は、二十一日、「今、このまちにできること!」をテーマに開催される。東日本大震災の被災地、福島県南相馬市の市民八十人をはじめ、岩手県久慈市・葛巻町・野田村・普代村、宮城県気仙沼市の特産品がまつりに参加する。
午前十一時半から午後九時まで市役所周辺の官庁街を交通規制し、正午から各イベントがスタート。チャリティー市場やKids楽市楽座の売り上げの一部は義援金にする。東北支援イベント「産地直送!物産市」ではワインやチーズ、名水、銘菓、海産物など、東北の特産品がずらりと並び、また、市民からの支援物資も受け付ける。市役所ロビーでは写真パネル展・応援メッセージのコーナーも開設する。
今年は南相馬市民も参加する盆踊り(昨年) メインステージでは、八幡中学校太鼓の会、よさこい八日市今村組優琵会、浅小井チンドンバンド、ほほえみハワイアンズ、ストリートダンスThink、近江兄弟社高校吹奏楽部、八幡商業高校ブラスバンド部、自衛隊宇治駐屯地鳳凰太鼓などの団体が次々と登場、また、よしもとものまね芸人のめぐまりこさんや、ミュージックバルーンショーのリカお姉さんによる楽しいショーでまつりを盛り上げる。
午後六時からのセレモニーのあと、市内の企業や文化団体、女性団体などがそれぞれそろいの浴衣で踊り明かす江州音頭の総おどりの輪に南相馬市の三十人も加わり、近江八幡市民と共に夏の夜のひととき楽しんでもらう。
そして、午後八時からは会場を長命寺川寿久橋周辺に移しての大花火大会。千五百発の花火が夜空を焦がし、クライマックスを迎える。会場周辺は通行止めや進入禁止などの交通規制が行われる。午後七時から市役所前臨時駐車場発、午後八時二十分から近江兄弟社学園発で有料シャトルバスを運行する。
問い合わせは、八幡てんびんまつり協議会事務局(TEL0748―32―6654)まで。