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安土町議会、合併議案を可決

安土町議会で合併議案可決 賛成5人、反対4人
中日新聞
安土町議会本会議で15日、合併関連5議案が可決され、近江八幡市との合併は確定的となった。「安土の名を残そう」と、住民と反対運動を展開してきた町議は、相次いで津村孝司町長の姿勢を批判。継続審査を求めて動議を提出する場面もあったが、議長を除く賛成派5人の切り崩しには至らなかった。同日夕、冨士谷英正市長と中井清副町長が嘉田由紀子知事に関係書類を添えて合併を申請した。来年3月21日に新市「近江八幡市」が発足し、自治体名から「安土」の名前は消えることになる。 
■質疑・討論
日岡正光氏(無所属)は「採決は当初、9月定例会の予定だったはず。前倒しする必要はない。意図的に住民運動をさせない考えではないか」と尋ねた。
これに対し、津村町長は「もっと住民運動を前倒しすれば良かったのでは」と皮肉る場面も。一時、険悪な雰囲気に包まれたが「電算処理(のシステム更新)などは早くしないといけない。(採決は)後ろより前にもってきた方がスムーズにいける」と説明した。
西川與平氏(共産)は「合併すれば安土の名は消えるが、なぜ町長は残すためにリーダーシップをとらなかったのか」とただした。
町長は「私も安土が大好き。(安土にとって新市名は)安土市や安土八幡市の方が良いが、今回は合併を確実なものとするため断腸の思いで決断した」と時折、涙声で答えた。
■傍聴席
本会議が始まる30分前の午前8時半には傍聴席を確保しようと20人余りが列を作った。合併に賛成派、反対派を問わず多くの町民が駆け付け、25人分の傍聴席は開始前に満席に。入り切れない人のため第三委員会室を開放。用意した55席もほぼ埋まり、議場でのやりとりに耳を傾けていた。
■住民団体
リコール署名を提出した住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表は「民意を尊重するのが首長の責務のはず。こんなことがまかり通るなら、地方自治は崩壊する」と怒りを抑えながら話した。
今後の活動には「草の根では限界がある。弁護士などの専門家を交え、戦い方を変えていきたい」と合併阻止へ意欲を見せた。
■津村町長
合併関連議案が可決された後、記者団の質問に応じ「いろいろ賛否はあるが、適切な審議をしていただいた」とほっとした表情を浮かべた。
リコール署名をめぐり、混乱する町内情勢には「新市になって地域が以前より良くなったと実感していただければ、合併は悪いことではなかったと理解してもらえるだろう」と話し、最善の努力を約束。新市基本計画の実現に向け準備室を設置する意向を示した。
リコール署名を取り下げるため、戸別訪問したと反対派議員から指摘された点には「訪問したのは事実」と認めた上で、「取り下げるよう強要は一切していない」と反論した。
1期目の近江八幡市との協議では住民アンケートを実施したが、今回は行わなかった理由に「説明会を開くなど、段階を踏んで進めてきた」と述べ、正当性を主張した。
■今後の流れ
総務省市町村課によると、市町村議会で可決された合併議案が都道府県議会で否決された例は、平成の大合併では皆無。県議会で可決すれば知事は総務大臣に届け出、それから1週間ほどで総務大臣の告示手続きは完了する。
仮に解職請求(リコール)の是非を問う住民投票で首長が失職、出直し選挙で合併反対派が当選し合併を白紙に戻そうとしても、その段階で総務大臣の告示が終わっていれば効力が確定し、合併が覆ることはない。安土町の場合、リコール署名の再審査後、本請求されれば60日以内にリコールの是非を問う住民投票、失職となれば50日以内に出直し選挙が実施されるが、10月までずれ込む見通しだ。
24日開会予定の県議会6月定例会で合併議案が採決されるが、会期末の7月中旬には可決される見通し。
このため近江八幡、安土両市町の合併は両市町議会での可決を受け、事実上確定したことになる。


毎日新聞
市町村合併:安土町議会、合併議案を可決 5対4の1票差で
合併問題で揺れる安土町議会の本会議が15日開かれ、近江八幡市との合併を進める廃置分合議案の採決が行なわれ、5対4の小差で合併関連5議案を可決した。近江八幡市議会はすでに12日に合併議案を可決しており、これで来年3月21日に両市町が合併して新「近江八幡市」が誕生することが確実となった。
合併を巡り同町では、津村孝司町長の解職請求(リコール)署名がリコールに必要な有権者数の3分の1(3290人分)を超える4209人分集まったが、町長が890人分について異議を申し立て、選管が署名の有効性を再審査中だ。本会議ではこの日、「リコールの手続きが進んでおり、完了後でも遅くない。なぜ、そんなに合併を急ぐのか」「合併の中身の論議も不十分で、9月議会まで継続審査にすべきだ」などの意見が出され、連続6時間、白熱した議論が展開された。
また、町長がリコールに署名した有権者宅を訪ねたことについて西川與平議員(共産)が反省を促し、事実関係を明らかにするよう迫った。町長は「私の支持者宅でもあり、訪ねたことは認めるが、取り消しは強要していない」と答弁した。
合併関連議案の可決について、リコール運動を進める「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表は「私たちは一貫して合併を急ぐなと言ってきたが、聞いてもらえず、リコール運動になった。これからは専門家も入れて戦い続けたい」と話した。一方、町長は「安土町は単独での維持は困難で、新市なら可能。合併を進めるならできるだけ早くと進めてきた。ホッとした」と述べた。


朝日新聞
信長の町、消える「安土」の名 合併で「近江八幡市」に
安土町と近江八幡市
滋賀県安土町の町議会は15日、近江八幡市との合併を決める廃置分合(合併)議案を賛成多数で可決した。近江八幡市議会はすでに合併議案を可決しており、来年3月21日には新たな近江八幡市が誕生する。戦国の世、織田信長が安土城を置き、中世ヨーロッパにも伝えられた「安土」の名が自治体名から消える。
安土町と隣接自治体との法定合併協議は過去2度にわたり破談、3度目でようやく合意した。02年は現在、東近江市となった隣接2町と協議。名前は「安土市」と決まったが、協議先の町議会の反対で頓挫した。05年には近江八幡市との合併構想が浮上。名前も「安土八幡市」と決まっていたが、今度は町民の反発で破談に追い込まれた。
今年4月、合併市町村への財政優遇措置を盛り込んだ合併新法の期限切れが1年先に迫ったことから、安土町は近江八幡市との合併協議を再開。だが、前回、町側の事情で合併がつぶれた市側は、新市名を「近江八幡市」のままにすることを主張した。
安土は信長ゆかりの地として有名。16世紀末に日本を訪れたポルトガル人宣教師のルイス・フロイスが著した「イエズス会年報」の中でも「ANZUCHI」と紹介している。一方、近江八幡は豊臣秀吉のおい秀次が築いた城下町。近江商人発祥の地でもある。最終的には町側が妥協し、安土の名が消えることになった。
現在、町では合併推進の津村孝司町長へのリコール運動が起きており、リコール署名に有権者の3分の1超の町民が署名。津村町長が一部を無効とする異議を申し立て町選管が再審査中だ。ただ、住民投票で町長のリコールが成立して合併反対の新町長が誕生しても、議会で議決された合併が覆ることはない。
by azch | 2009-06-16 22:43 | まちづくり研究会
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信長の安土城跡を始め貴重で豊富な歴史文化・自然環境を活かした「安土まちづくり」情報を発信


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