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安土町長リコール署名


滋賀・安土町長リコール署名、必要数上回る 

(朝日新聞)
滋賀県安土町の選挙管理委員会は4日、隣接の近江八幡市との合併に反対の住民団体が、合併を推進する津村孝司町長の解職請求(リコール)を求め提出した署名(4209人)について審査結果を発表した。有効署名は3931人で、リコールの成立に必要な有権者数の3分の1(3290人)を上回った。278人の署名が無効と判断された。
今後、縦覧期間(1週間)を経て署名数が確定する。リコールの本請求の翌日から60日以内に住民投票が実施され、賛成が有効投票数の過半数に達すれば町長は失職する。
町長リコールの署名を巡っては、町選管が効力の疑わしい署名を確認する手段として、役場への出頭を求める通知書や、署名した住民に署名を集めた人の名前を問う照会文書を郵送。住民団体の反発を招いていた。
審査後に会見した町選管によると、同一筆跡などの疑いで55人に出頭を要請。このうち出頭しなかった25人を「署名の疑問点について反証がない」として全員無効とした。
また、署名用紙がポストに入れられ、署名集めの「受任者」と面談しないまま回収された疑いがあるとして、町内のある地区の署名者422人に対し「誰が署名を集めたか」を問う照会文書を発送。うち110人が返送しなかったが、「正式な手続きを経ていないとはいえない」としてすべて有効とした。
津村町長は「町選管において慎重に審査、判断された結果であると受け止めたい」とのコメントを出した。一方、住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表は「合併に対する町民の意思が示されたのだから、町長も町議会もこの結果を重く受け止め、リコールの結果を待つよう強く求めたい」と話した。
この日の委員会は午後6時に開会し、午後11時半に閉会。直後の選管の会見は深夜となった。
近江八幡、安土の両市町は先月31日に合併協定書に調印。それぞれ6月定例会で合併の議案が審議される。可決されれば、その後の手続きとして県議会の議決と総務大臣告示が残るが、過去に市町村議会の議決が覆された例はないという。


(滋賀報知新聞)
3931筆を有効認定 安土町長リコール署名

=無効は278筆 11日まで縦覧=
民意を問うことなく近江八幡市との合併を進めているとして、津村孝司町長のリコール(解職請求)に向けて安土町の住民グループ「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」(大林宏代表)が提出した四千二百九人分の署名について、町選挙管理委員会(井上源三郎委員長)による審査が四日深夜終了し、有効署名三千九百三十一人、無効署名二百七十八人で、請求に必要な有権者数九千八百六十八人(二日現在)の三分の一「三千二百九十人」を大きく上回って、リコールがほぼ確定した。この結果が、両市町の六月議会で審議される廃置分合の合併関連議案の議決にどの程度影響を与えるか、注目される。
津村町長は、「慎重に審査、判断された結果であるとうけとめたい。今後は、確定を待って判断することになるが、近江八幡市との合併は町議会六月定例会において審議され、適正に判断いただけるものと思う」と、コメントした。
五日から七日間の縦覧が始まり、異議申し立てがあれば最長十四日間の審査を経て最終確定、請求代表者に署名簿が返還される。みんなの会では即日、本請求する予定で、その後六十日以内に町長解職の是非を問う住民投票が行われ、賛成多数の場合は町長は失職、五十日以内に町長選挙となる。
町選管によると、審査のため町選管へ出向くよう依頼したのは五十五人で、うち三十人が依頼に応じ、二十三人が有効、七人が無効、依頼に応じなかった二十五人も無効となった。
また、署名用紙などが郵便受けに入れられていた三集落、四百二十二人に郵送による質問への回答を求めた結果、回答は三百十二人と少なく、「正規の署名手続きにより行われていないとまでは断定できない」との判断から、四百二十二人すべて有効となった。
井上委員長は、「県から審査内容について指導は受けていないが、有効・無効を判断するために県選管に相談や助言を仰いぎ、最終的には町選管で判断した。中立、公正、適正に審査した」と、説明した。



リコール署名の住民を呼び出し聴き取り 安土町選管  
滋賀県安土町の選挙管理委員会が、津村孝司町長の解職請求(リコール)に署名した住民を町役場に呼び、事情を聴いている。町選管は「正確な審査のため」との立場だが、「誰が署名を集めたか」と問う照会文書郵送に続き、町選管の異例の対応ぶりだ。町選管は4日、4209人分の署名の効力を判断する。
「安土町長解職請求(リコール)のための署名の内容について、お尋ねしたいことがあります」
5月下旬、町内の男性宅に、役場に出頭するよう求める町選管の通知が届いた。数日後、役場の会議室で町選管の人に迎えられた。
選管「町長のリコールに賛成ですか、反対ですか」
男性「年寄りにはわからへん」
選管「町長を辞めさせるのか、辞めさせないのか決めてもらわんと。中立はあきません」
男性「町長が辞めたいと言わはるなら、辞めはったらええ」
帰り際、「手間賃やさかい」と、500円玉が入ったポチ袋を渡された。その間、10分足らず。理由は告げられなかったという。

署名活動は隣の近江八幡市との合併に反対する住民団体が主導。5月15日、合併を推進する津村町長の解職を求めて、選管に有権者の3分の1を超える4209人分の署名簿を提出した。
これに対し、選管は一部の署名住民に出頭要請の通知書や照会文書を送るため、郵送代や出頭した人への日当代の計116万円を町長の専決処分で予算化。5月26日に議会で承認された。
選管は呼び出した人数は明らかにしていないが、出頭要請の理由は「自署かどうか疑わしい署名があるなどした場合、何となく有効にしたり、無効にしたりすることはできない」と説明している。ただ、この男性には自署かどうかの確認ではなく、署名の趣旨を理解していたかどうかの質問に終始したという。

そもそも男性は地元の世話役から「近江八幡市と合併して安土がなくなる。署名して欲しい」と頼まれ、署名に応じた。ただ、署名は合併反対ではなく、町長リコール。男性はリコールの言葉の意味をよく知らなかったという。
こうした選管の対応について専門家は「どういう状況で署名が集められたかなど尋ねる必要はない。リコールつぶしだ」(新藤宗幸・千葉大教授)などと指摘。一方、津村町長は「選管の審査に町長が何か指示するようなことはない。正確を期すために作業されていると思う」と話した。
では、仮に署名の目的を理解しないまま署名しても、署名の効力はあるのか。「有効」とした最高裁判例がある。「署名簿が選管に提出された後は、たとえ目的を理解しないままなされた署名であっても、有効とする」(1954年)というものだ。
滋賀県志賀町(現・大津市)の選管が05年、議会解散を求める署名簿を町民に縦覧したところ、「よくわからないまま署名した。無効にして」という異議申し立てが相次いだ。だが、選管は判例を踏まえて「有効」と判断している。
by azch | 2009-06-08 23:05 | まちづくり研究会
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信長の安土城跡を始め貴重で豊富な歴史文化・自然環境を活かした「安土まちづくり」情報を発信


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