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東近江水環境自治協議会 その1

東近江水環境自治協議会の取組
安土町・近江八幡を拠点して、「西の湖」を中心に環境保全活動を展開する、「東近江水環境自治協議会」の内容を紹介していきます。

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びわ湖市民研究所HP内 東近江研究での丹波専務理事のコメントが、設立からの経緯と現在の状態をわかりやすく説明してあります。
地域の環境活動を先行しているNPOをよく理解することで、今後の協働、連携した動きにつなげ、新たな展開を目指して活動していきます。


東近江水環境自治協議会www.higashiomi-mizu.netの活動の変遷
東近江水環境自治協議会 丹波 道明

1.活動分野
循環型社会形成、 水環境保全、環境保全型農業など

2.主な活動地域
近江八幡市と安土町にまたがる長命寺湾から西の湖(琵琶湖に残存する最大の内湖)にかけての水域を中心に西の湖の上流域(鈴鹿山系)と下流域の琵琶湖・淀川を視野に入れた活動をおこなう。

3. 設立の目的(設立背景・設立理念)昭和17年以前の琵琶湖の周辺には37湖 2903.1haに及ぶ内湖(湿地帯)があった。食糧増産のための干拓(農地化)、琵琶湖総合開発に伴う湖周道路の整備に伴い現在では24湖 428.8haを残すのみとなった。今まで無用のものとされた湿地であったが今では水の浄化、琵琶湖の豊かな生態系に大きな役割を果たしていたことが認識されつつある。
活動の地先に残された西の湖は221.9haと最大の残存内湖であり、かつその周囲にはおよそ100ha のヨシ原(琵琶湖全体のヨシ原の60%強)が生育する。しかし、この西の湖は戦後の開発によって湖底、湖周に大きなダメージを受けている。この再生と保全が我々の会の設立背景であり目的である。

4、これまでの取り組み
(1)設立に際しては①「自発性」「行動力」「楽しい」を尊重すること、②設立準備委員が西の湖の再生、保全の枠内で各人がやりたいと思っていることを尊重する(自己実現の尊重)。こととし、その結果として、小グループ活動を緩くつないだネットワーク組織をもつ任意団体を設立した。
(2)主な小グループ活動は次の通り
ヨシ文化談話会、ヨシ茶・ヨシ食材・ヨシ染め研究会、)西の湖自然観察部会(植物・昆虫・魚類、野鳥)、)西の湖観光・環境和船、ヨシ笛、ヨシ紙芝居を上演する会、勇気・有機農業研究会、エコフォスタ(西の湖畔の草刈・ゴミ拾い)、)小中の湖の記憶を記録する会など
(3)会の全体活動(トピックス)
「ヨシに関係する活動」:
・会発足以来毎年2月にヨシ刈ボランティア(ヨシ刈によるヨシの健全な生育促進)を実施していること。
・毎年8月西の湖の周辺でヨシ松明祭りを実施していること。
・毎年12月にヨシと環境フォーラムを開催していること。
・ヨシ舟を造って、沖島わたり(2002/8)、ヨシ舟で御堂筋パレードに参加、ヨシ舟で淀川を下り大阪湾まで行ったこと(2004/10)
・「ヨシの二期作」のテーマで経済産業省の環境コミュニティビジネスに応募し3年連続で採択されたこと(2004/6)、(2005/6)、(2006/6)。

「西の湖の保全を自治会と共に」:
・西の湖を囲む9自治会と2NPOで西の湖の保全(治水、利水、景観、環境)をはかるため当会を事務局とする西の湖保全自治連絡協議会(通称西の湖美術館づくりwww.nishinoko-art.net参照)を立ち上げたこと(2004/8)。

「流域活動(鈴鹿から琵琶湖へ」:
・東近江環境保全ネットの一員として各種体験交流事業の推進、環境調査の実施、環境市民会議での意見交換を通じ持続可能な社会づくりの促進にとりくんでいること。(2001~)

「流域活動(琵琶湖から大阪湾へ」:
昨秋立ち上がった琵琶湖・淀川流域圏連携交流会の設立(2006/10)に参加したこと

「国際交流」
・第5回リビングレイクス国際会議in近江八幡に参加した外国の代表55名を西の湖に案内、第9回世界湖沼会議in滋賀、第3回世界水フォーラム、第10回世界湖沼会議inシカゴに参加したこと


5.今後の活動のビジョンと目標
(1)西の湖流域の地域住民によって西の湖保全活動(西の湖美術館づくり)が具体化するよう促進すること。
(2)琵琶湖・淀川流域圏連携交流会活動に積極的に参加すること。
(3)なによりも会の活動を無報酬のボランテア活動から、少しでも有償の活動へビジネス化をするよう経済産業省によって採択された環境コミュニティビジネスモデル(ヨシの二期作)を発展させ(株)豊葦原会(2006/11/8設立)および同様の志を持つ企業と連携し「あんどの里」構想の推進をはかることにより会活動のリニューアルを目指したい。


6.活動のビジョンと目標の達成に向けた課題
(1)組織運営上の問題点・課題
①無報酬のボランテア活動を進めるにあたって、会員のやる気を高めるため各人の自己実現と、協同で汗を流す楽しみをキーワードに今まで順調、且活発な活動を続けて7年が経過した。会活動に対する行政からの評価も高い。
しかし、他方で西の湖ひいては琵琶湖の再生という目標達成には程遠く、「日暮れて道遠し」の感が中核となる役員に漂いつつある。
②中核となる役員も年をとり新旧の役員交代も簡単には進まない。
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(2)なぜその課題があるのか
①水問題への取り組みは、マーケットのグローバル化によって放置されつつある山林、里山、里湖、ヨシ原の適切な保全、コンクリートに覆われた川や湖の再生など、われわれの甲斐性を越えた課題への挑戦であること。
②我々はこのことは百も承知で、現場で感じ、考えている情報を行政に提起することにより産、官、学、民のパートナーシップの確立を意図するが、それぞれのこの問題に対する熱意の温度差が大きすぎる。
③上下水道の普及により消えていった、住民の川や湖に対する関心を引き戻そうにも給水の便利さと川、湖に対する安全性への危惧の点から容易なことではない。
④当会の活動の成功を支えてきた 各人の自己実現の推奨と、共同で汗を流す楽しみは、その反面で組織のおたく化と閉鎖性(新人の入りにくさ)をまねいている。
⑤西の湖の流域にある約100haのヨシ原のほとんどが私有地であり、市場競争に敗れると我が国の山林同様手入れされずに放置されること。
⑥これを解消するためヨシ原の保全への参加を自治会や地域住民に参加を呼びかけると、「大事なことやとは解っているが何故ヨシ屋の手伝いをせなあかんの、また手伝わんでもないがタダではいややで」との返事が返ってくる。
⑦ このようなことから、我々の活動は自ずと環境コミュニティビジネスモデルへの取り組みに向かうこととなった。(別紙参照)
⑧無償のボランテア活動をビジネス化する方法としては
a)ヨシ原、里湖、里山の保全を目的とした(株)豊葦原会を設立
b) 志を同じくする先輩企業として京都で自然食のスーパーマーケットを経営する(株)ヘルプ(同社は社会福祉法人や乗馬クラブ事業経営の経験を持つ)と連携することにより、環境、農業、福祉、エコツーリズム、自然体験教育などの機能を持つコンソーシアム「あんどの里」の設立をはかる。

町役場は「あんどの里」の計画をうけて、町役場が主体となって商工会をはじめ町内外の他の起業や企業によびかけて同町の持つ歴史と自然の宝物をいかした持続可能な町づくりの基盤整備をすすめることになっている。
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(3)あんどの里の現状
①(株)豊葦原会では次の3つの目処が立ちつつある。
・ヨシ若葉を粉末化(当面は外注)と食品化
・枯れヨシチップを使った無農薬・有機肥料による農作物が販売(アスパラガス)、試作(里いも。まこも筍)段階にあること。
・都会からの様々な農業体験希望者(稲の手植え、無肥料・無農薬栽培や無農薬・有機肥料栽培など)の耕作アレンジ
②(株)ヘルプによる馬牧場用地建物、社会福祉法人(共同作業所)用地建物取得済  
③あんどの里の課題は活動の理念と現状を多くの人に知ってもらうことによりユーザーと資金提供者を増やすこと。
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by azch | 2008-07-08 21:04 | 西の湖環境保全
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