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豊かな地域をつくる 

近畿経済産業局広報誌「パワフル関西」3月号
安土町商工会「豊かな地域をつくる」記事を紹介します。

商工会17年度の地域振興事業の概要

信長の夢とロマン・歴史と出合うまち
「歴史&自然」を活かしたまちづくりの推進   

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安土町の概要
安土町は滋賀県琵琶湖の東岸に位置し、全国的にも知られている織田信長の安土桃山時代の名城「安土城跡」をはじめ、弥生時代の農耕集落「大中の湖南遺跡」や古墳時代の県下最大の前方後円墳「瓢箪山古墳」、万葉のころ数々の詩に詠まれた「老蘇の森」、室町時代の日本最大の山城「観音寺城跡」、など、各時代を代表する5箇所の国指定史跡が町内に点在する歴史豊かなまちです。
また、琵琶湖八景のひとつにも数えられる琵琶湖最大の内湖「西の湖」をはじめ、織田信長ゆかりの「安土山」、聖徳太子や近江源氏佐々木六角ゆかりの「繖山」・「箕作山」などが連なり、豊かな田園風景が広がる、水と緑に恵まれた風光明媚なまちでもあります。
懸案課題である市町村合併は、過去2度における近隣市町との合併協議会も、住民アンケートの意向で破綻となり、「当面単独」での再スタートを確認し、「自律のまちづくり」に向け、行政と住民との新たな協働や住民の意識改革の重要性を伝え、民間の力での観光産業の開発と振興に商工会として新たな取組みを進めています。豊かな地域をつくる _e0093407_9461719.jpg

まちづくりへの提言
21世紀の安土のまちづくりを具体的にどう進めるのか、商工会が核となり、安土が目指すべきまちの将来像について、2つのグループで1年間10数回のまちづくりワークショップを開催してきました。
地域の特長を最大限活かし、JR安土駅を起点とした「便利な田舎町をつくる」、経済的自立に向けた「自然・歴史を活かしたまちづくり」をテーマに具体的施策を提言・実行に移してきました。
歴史部会では、従来の安土城跡や信長だけでなく観音寺城跡や佐々木文化も含めた貴重な歴史資産を活かした正確な史実に基づくまちづくりが必要であるとの観点を確認、専門家も参加した史跡・町並みの正しい保全と活用推進、住民参加による各地区固有の歴史再発見、ネットワーク化を目指した組織作りなどを検討し、具体的な活動に取り組んでいます。
自然部会では、「西の湖美術館構想」の重要性を再認識すると共に、「便利な田舎づくり」の提言が行われ、交通が便利で自然あふれる「田舎」、安全安心の農作物が生産される「田舎」、持続可能な循環型の暮らしづくりへの取り組みや地産地消のマーケット、ほんまもんの豊かな暮らしの追求を始めています。

地域振興イベントの改革
従来の一過性イベントの変革に着手し、「あづち信長まつり」を中心とした既存イベントを、まちづくり事業と連動した年間通して目的意識を持った内容にすべく取り組んできました。
商工会にて実行委員会を組織し、関係団体との連携にて、地域性、集客力及び観光関連業務への波及効果等の費用対効果や地域住民との関わりから見直しを行い、観光振興に効果的な歴史を重視した新しいイベントを作っていきます。豊かな地域をつくる _e0093407_9463995.jpg

◆「あづち信長まつり」・・・6月5日(日)信長の命日6月2日後の休日に開催・25回開催
織田信長が天下統一を夢見て城を築いた町で、「歴史文化・自然環境を活かしたまちづくり」の推進モデルケースとして、17年度は安土城築城時の城下町(特別史跡・安土城と西の湖を結んだ地域)を中心に、下豊浦地区全面協力で開催。

◆「佐々木六角氏観音寺城イベント」・・・11月20日・町教育員会との共催・15回開催
信長まつりに匹敵する秋の地域こだわりイベントにすべく、佐々木六角氏観音寺城にスポットを当て、地元城下町石寺地域の総参加にて開催、歴史講演会では専門家を招き、「観音寺城跡の保存と地域の関わり」を考えました。

◆「史跡ウォーク・歴史ハイキング」・・・県安土城郭調査研究所・町観光協会・ガイド協会・JR等と共催にて、来訪者の望む地域の独自の情報を的確に提供することで、満足度の向上と付加価値を高め、他観光地との差別化を図るべく、専門員も交えた史跡ウォークを定期的に継続して実施しています。

地域振興策、「駅前と文芸の郷」活性化
玄関口であるJR安土駅前と、安土山周辺文芸の郷の活性化に向けた、既存施設活用策について取り組んでいます。豊かな地域をつくる _e0093407_10314774.jpg

◆地域資源の再活用に挑戦し、「味の楽市館」(JR安土駅前)を町から譲渡を受け、自立へのモデル事業としてはもちろん、まちづくり事業の中核として位置づけ、商工会にて独自の運営をしています。同時に、旧観光案内所施設を「安土ぶらんど館」として再オープン運営、観光ボランティアガイド協会の事務所としての提供と、観光協会との連携を強化すべく利用策を検討中です。

◆安土山周辺の景観保全と、文芸の郷施設の指定管理者制度への対応
史跡の保全と活用に向けた住民への啓発活動、並びに地域の文化歴史施設である「文芸の郷」の活性化への取組みを始めており、管理していく事業団との連携を含め、安土城・観音寺城両史跡との地域一体となった展開に着手しています。 
文芸の郷:幻の安土城の天主部分の原寸大復元建築を展示するドーム「信長の館」、音楽・演劇など文化的な活動に幅広く利用できる「文芸セミナリヨ」、多目的ホールとして1000人以上を収容する総合体育館「あづちマリエート」からなる複合施設。また県立安土城考古博物館と県立安土城郭調査研究所が併設され、国内でも例を見ない一大文化歴史ゾーンを形成

特産品開発
豊かな地域をつくる _e0093407_10321486.jpg地域の特長を最大に活かす取組みとして大きな成果を上げているのが、商工会女性部特産品開発グループからスタートした「よしきりの会」の「西の湖ヨシ」を中心とする環境関連製品です。
数年前から西の湖に生息するヨシの若葉を利用して、水郷地帯に古くから伝わるちまきを安土町の特産品にしようと取り組みが始め、「ヨシちまき」「ヨシみどり」の商標登録、関連する新たなヨシ食材(ヨシ茶・ヨシジェラード等数種類)を開発し、町内の弁当レストランでも採用されています。
びわ湖環境ビジネスメッセへの出展、地域の環境保全NPOとの環境コミュニティ・ビジネスモデル事業も協働で実施し、着実な評価も得ており、全国でも例のない広いヨシ原が広がる西の湖の景観を守りながら、製造・販売両面のレベルアップも含め、あづちのこだわり特産品として、地域活性化の中心となるよう事業展開していきます。

新たな観光振興
豊かな地域をつくる _e0093407_9472949.jpg一方で従来からの地域課題を解決する手段として、町と協働にて「安土観光ネットワーク」を組織化し、具体的連携を始めています。関係団体が協働にて新鮮で魅力ある地域情報を積極的発信することで、来訪者満足度の向上と地域への集客を狙い、地域の情報ステーションとして地域の活性化の中心となるべく取り組んでいます。
今後、各団体が連携・協働にて来訪者の誘致を促進する事業を作り上げ、観光振興に効果的な新しいイベントの創出を検討実施し、来訪者のニーズを踏まえた上で、地域各種団体と住民の協力を得ながら、貴重な歴史資産の保存と地域の農業・産業や特産品とを結び付け、新たなオリジナル商品の開発・販売を計画していきます。

春の「信長安土城跡」・「文芸の郷」一帯を中心とした「あづち信長春まつり」、秋の「佐々木六角観音寺城跡」・「奥石神社・石寺」を中心とした「老蘇観音寺秋まつり」、年間通じての、安土駅から西の湖(常の浜・豊浦港)安土城跡外堀から文芸の郷までの「湖川の街道・うみのみち」構想を中心に、各種団体との連携・協働にて「行政と住民協働まちづくり」の新たな組織づくり、観光物産振興のまちづくりを進めていきます。
by azch | 2006-03-08 09:49 | 安土町商工会
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信長の安土城跡を始め貴重で豊富な歴史文化・自然環境を活かした「安土まちづくり」情報を発信


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