新駅舎と自由通路のデザイン
滋賀報知新聞
=6月から基礎工事に着手 来年春、供用開始予定=
駅北側から見た新駅舎の鳥かん図(JR西日本提供)
安土駅舎の改築工事を進めるJR西日本はこのほど、新駅舎と自由通路のデザインを公表した。
それによると、新駅舎は跨線橋(こせんきょう)に設置される橋上駅で、駅南と駅北の広場を自由通路で結び、南北両側に出入り口階段を設ける。
建物全体は白色を基調にし、駅北広場側から階段を昇りきった自由通路の角に安土城の天主をイメージした朱色の「八角形」の上屋を配し、中にエレベーターを設置する。また、上屋東側の壁面をガラス張りにして安土山が望める「展望スペース」を設ける。外壁は、安土城の下見板張りをイメージしている。
駅南側から見た駅階段出入り口と自由通路
さらに、階段通路の外壁と既設の地下道外壁面の下部に安土城の穴太積風の石垣デザインを採用し、駅舎全体との統一性を持たせた。
線路をまたぐ自由通路は、長さ四十八メートル、幅四メートルの大きさで両端の階段部分にエスカレーターとエレベーター(十五人乗り)を設置する。改札口は自由通路の中央付近に設ける。また、上下線ホームへのエレベーターも新設する。
六月から基礎工事に入り、新駅舎の供用開始は来年春の予定。引き続き南北広場の整備工事が行われ、駅周辺を含めた全体の完成は平成三十年三月末。駅舎の橋上化と自由通路の整備工事費および南北広場整備を含めた総工事費は約二十二億三千万円。そのうち市の負担は約十億円。