子ども松明教室、浄厳院「かちどき念仏」
=松明作りを伝授=
近江八幡市の国選択無形民俗文化財「松明(たいまつ)」を次代に継承していこうと、3日から近江八幡商工会議所で「子ども松明教室」が始まった。
各地区の神社の春祭りに奉納されてきた松明は、後継者不足等により年々、製作される数が少なくなってきている、このため、文化遺産として松明を次世代へ贈る会などが同教室を企画。親子連れなど30人が参加した。
初日は、同会メンバーからよしの選別方法や皮むきを教わり、菜種殻などを使って松明の胴部分まで作った。教室は17日まで計3回開かれ、高さ1メートルほどの子ども松明を作りあげる。
安土町の浄厳院「かちどき念仏」法要
=10、11日仏教問答=
安土町慈恩寺の浄厳院で九日から十二日までの四日間、「秋期大法要」が行われる。
十、十一日の両日には、日中法要の午後二時半ごろから約四百三十年続く安土問答ゆかりの太鼓念仏「かちどき念仏」が営まれる。
かちどき念仏は、信長の命により同寺院で行われた浄土宗と法華宗の仏教問答(安土宗論)で、信長の裁定により浄土宗が勝利したことを鉦や太鼓を打ち鳴らして祝ったのが始まりとされる。
このほか、十一日午後一時から琵琶の弾き語り「耳なし芳一」や増田洲明氏(東近江市建部堺町、法泉寺住職)の「書展」も開かれる。