「西の湖すてーしょん」で開かれたインド音楽のライブ
=古典音楽に150人 利用広がる「西の湖すてーしょん」=
「西の湖すてーしょん」で開かれたインド音楽のライブ
近江八幡市下豊浦の「西の湖すてーしょん」で三日夕、インド音楽のライブコンサート(主催・江州アジア化計画)が開かれた。
日本のインド音楽の第一人者でシタール(民俗弦楽器)奏者のヨシダダイキチ氏とタブラ(インドの打楽器)奏者のU―zhaan(ユザーン)が、ペルシャ文化やイスラム教の影響を受けて生まれたとされる北インド地方の古典音楽を演奏した。
演奏された音楽は、王族が宮廷に奏者を招いて演奏させたという歴史文化豊かなもので、日本で言えば「能楽」のように歴史的価値がある。普通二時間もの長い演奏が続く。
午後七時から始まったコンサートでは、シタールの独奏(演奏時間二十分)とタブラが加わった曲(同五十分)が演奏され、瞑想を誘うような不思議な音色のリズムが会場いっぱいに広がった。
コンサートには、若い世代の親子連れや女性など約一五〇人が訪れ、めずらしいインドの古典音楽を興味深く聴き、楽しんだ。
会場となった「西の湖すてーしょん」は、今年四月、近江八幡市の直営から民間団体に運営委託された同市下豊浦の多目的施設として、展覧会やコンサートなどの利用が広まっている。
「やわらぎホール」として旧安土町時代から親しまれてきたが、近江八幡市に合併後は利用者数の減少を理由に閉鎖された後、安土町商工会や安土学区まちづくり協議会などでつくる「NPO法人ねっとわーく西の湖」に運営管理が移され、さまざまな催しに貸し出す多目的施設として再出発した。
施設の特徴の広い和室広間をカーペット敷きの洋間に改装され、調理室も併設されるなど、施設をリニューアルしたことで利用の幅が広がり、カフェなども開かれている。