VR安土城シアター
滋賀報知新聞
=城郭の内外を高鮮鋭動画 安土信長天主の館に完成=
安土城天主信長の館に完成したVR安土城シアター
幻の名城・安土城が築城された当時の姿や内部構造、城下町、周辺景観などをコンピュータグラフィックス(CG)で描いた「VR安土城」の上映シアターが安土城天主信長の館に完成。先月二十七日、冨士谷英正近江八幡市長ら関係者が出席してオープニングセレモニーが行われた。
市がこれまでの文献や調査研究をもとに総事業費三千五百万円をかけて制作した。
五年前の旧近江八幡市と旧安土町との合併を機に全国に知られた安土城を再現し、市の観光振興に役立てようと、VR安土城プロジェクトがスタート。平成二十五年四月には、安土山周辺のビューポイントから創建当時の安土城がタブレットやスマートフォンで観られるアプリ「VR安土城タイムスコープ」をリリースした。
VR安土城は、その第二弾。大画面で観られるのが特徴で城の外観、内装、構造などが高鮮鋭の映像で描かれている。昨年三月に完成し、数回試写会を開いてきた。
完成したシアターのテープカット 完成したシアターでは、信長が、完成した安土城の内外をポルトガル宣教師ルイス・フロイスに案内するシートムービー(十五分間)を上映している。
VR安土城シアターは、映像の解説とともに迫力ある仮想空間をスクリーン上に映し出す仕組みで、マニュアルモードでは、専用コントローラーを使って映像空間内を場面を自由に行き来できるコースや、時間帯によって変化する安土城の雄姿、歩行者の視点や鳥の目での眺望など、バーチャルリアリティーの世界が楽しめる。
一時間に二回上映で午前九時から午後五時(入館は午後四時半)まで。入館料一般六百円、高大生三五〇円、小人一七〇円。月曜日(祝休日の場合は翌日)休館。問い合わせは、信長の館(TEL0748―46―6512)へ。