安土駅及び周辺整備促進会議
=駅舎に安土らしさを 安土駅及び周辺整備促進会議=
JR安土駅舎の改築と周辺整備の諮問機関「安土駅及び周辺整備促進会議」の第三回会合が二十五日に開かれ、これまでの進捗状況の確認とJR西日本から提示された新駅舎と自由通路のデザイン案について意見を交わした。
駅舎改築は、市とJR西日本との協議が進められ、昨年四月一日に基本協定を締結。六月から駅舎と自由通路の工事についての設計作業が進められ、このほど、そのデザイン案が示された。
示された駅舎とそれに連結する自由通路のデザイン案は、(1)外観をヴォーリズ建築風の一部洋館様式(2)安土城天主の六角形を取り入れたもの(3)シャープで現代的なデザインとしたものの三案が示され、いずれも駅舎部分の施設そのものは、ほぼ同じで橋上駅への階段を上った二階部分の外観デザインが異なる。
橋上駅に改築される安土駅舎
会議では、建物の一部に安土城天主の六角形を取れ入れ、安土山が眺める外観デザインが選ばれた。
委員からは「駅事務所が入ると思われる二階部分の四角形をもう少し変化のある形状に変えられないか」や、「『JR安土駅』の看板文字に金箔が貼れないか」、「安土城の壁面をイメージする白色を基調にし、下見板張りのような色合いはどうか」、「フラットな屋根でなく、城のような曲線は取り入れられないか」、「階段壁面の窓を狭間(城壁に造られている三角や四角形の攻撃用の穴や窓)風にできないか」などの意見が出された。また、橋上駅の完成により、駅前に建立されている「信長像」の高さとのバランスなど、景観への配慮も考えた。
市では、会議で話し合われた意見や要望をJR西日本との協議の場で伝えることにしている。新駅舎は平成三十年三月末完成で、新駅の供用開始は二十九年三月末をめざしている。