「二十二世紀に伝えたい近江八幡の魅力」の発表会
=旧市街地を再発見 八幡小4年生と同志社大生=
旧市街地の魅力を発表する八幡小児童と同志社大学井口ゼミ学生
同志社大学政策学部の井口貢教授のゼミ学生と近江八幡市立八幡小学校四年児童が一緒に取り組んだ「二十二世紀に伝えたい近江八幡の魅力」の発表会が二十一日、同市仲屋町の近江八幡まちや倶楽部で開かれた。
学生と児童たちは、観光客で賑わう旧市街地で守られてきた歴史や受け継がれている生活文化を調べ、その魅力を再認識。それをもとに将来に残したい場所や風景などをまとめた案内マップやパンフレットを作成した。
発表会では、児童十一人と学生六人が壇上にあがり、市街地を歩いて知ったことやまちについて考えたことなどを語り合い、学習の成果を披露した。
児童からは、観光客で賑わう八幡堀の歴史や保存運動、住民から聴いた昔や賑わった商店街のようすなどを紹介しながら、私の好きな八幡や私しか知らない八幡について話した。
学生からは、児童と一緒に取り組んだ活動の成果の中で、子どもにしかない自分たちの街を見る視点や、地域文化を継承していく子どもたちの役割などについて考えを述べた。
最後に、二十二世紀に残したいものや大切にしたいものを発表。児童からは、桜がきれいな八幡堀、思い出がある八幡山ロープウェイ、街の歴史を伝える瓦ミュージアム、いろんな遊びが楽しめる神社、気持ちが落ち着く八幡神社近くの坂道、昔が学べる町屋などが挙がった。
学生からは、八幡が好きだという気持ち、自分のまちのことを話せる場や機会、橋上から眺める八幡堀の景色、人の温かさ、駄菓子店がある街などを挙げ、まちの未来を子たちに託した。