映画「じんじん」上映会
=近江八幡市で=
全国各地で上映活動が広がっている映画「じんじん」が近江八幡市でも三月一日安土コミュニティセンター、翌二日には近江八幡市文化会館で上映会が開かれる。
地域で上映の実行委員会を立ち上げ、数年かけて各地のホールや公共施設などで上映会を開催する「スローシネマ」の手法で昨年五月から一般公開がスタートした。
俳優の大地康雄さんが企画・主演する映画で、大地さんが映画の上映会で北海道を訪れた際に足を運んだ絵本の町・剣淵(けんぶち)町でロケが行われた。
剣淵町は、旭川市から北に約五十キロのところにある人口約三千五百人の小さな町。約二十年前から絵本のまちづくりが進められ、図書室と美術館が一緒になった「絵本の館」がある。
映画は、大道芸人の立石銀三郎(大地康雄主演)が幼なじみが住む北海道の農場(剣淵町でロケ)に手伝いに訪れた時、都会から農業研修で来ていた女子高校生たちと出合う。その中に心を開かない少女がいた。しかし、農業研修が終わりに近づいたころ、銀三郎は少女の秘密を知り、物語が展開する。
映画は、読み聞かせで小さな子どもたちに育まれる優しい心、深まる親子の絆などを通して「絵本の力」、北海道の大地に広がる「人のやさしさ」があふれる泣き笑いの人間ドラマが感動的に描かれている。
上映時間は二会場とも午前十時半からと午後二時からの二回。入場料は一般前売り千円(当日は一般千五百円、小・中・高校生及び障がい者八百円)。前売りチケットは、近江八幡駅北口観光案内所、白雲館、市文化会館で購入できる。