琵琶湖の漁法と魚料理 安土城考古博物館
=琵琶湖の漁法と魚料理 安土城考古博物館=
琵琶湖の漁法の歴史と湖漁の食文化をクローズアップした県立安土城考古博物館の夏季特別展「華麗なる漁と美味なる食・魚・人・琵琶湖の過去・現在・未来・」が二十日から始まった。九月十六日まで。
一万年もの前から伝えられてきた琵琶湖の漁業の歴史を遺跡からの発掘資料や昔から伝わる漁具などを通して考察し、湖魚を食する恩恵や今に伝わる食文化を紹介するもので、琵琶湖の自然と人々の暮らしを考える展示となっている。
産卵場所としての水田の役割や漁法の変化、魚の習性から生まれた琵琶湖特有の漁法の資料や漁具の数々を並べ、琵琶湖で営まれてきた漁業を解説し、独自に発展してきた湖魚料理と食習慣を再認識する内容になっている。
来場者に琵琶湖周辺地域に伝わる一八五種類もの湖魚料理から好きな料理八種類を選んでもらう「琵琶湖八珍」も行われている。入館料大人六六〇円、高校・大学生五〇〇円、小・中学生三五〇円。開館時間は午前九時~午後五時まで(入館は午後四時半まで)。問い合わせは、同館(0748-46-2424)へ。
夏休み自由研究にお勧め 文化財整理調査体験
=21日安土城考古博物館=
県立安土城考古博物館で二十一日午前九時から埋蔵文化財整理調査成果中間報告会「あの遺跡は今!」(主催・県文化財保護協会)が開かれる。
夏休みの自由研究にもなる歴史を学ぶ体験教室で、琵琶湖に浮かぶ信仰の島・多景島から出土した祭祀遺物「多景島遺跡」などの報告会(午前10時~、午後1時半~の二回)、出土品の整理作業室の特別公開、本物の出土品を実際にふれて拓本や復元などに取り組む整理作業体験、展示品をじっくり観てクイズに答えるクイズラリー、古代のおまじないグッズ作りに挑戦する製作体験、宿題とよろず歴史相談(午前9時~、11時~、午後3時~の三回)などが設けられる。問い合わせは、県文化財保護協会(TEL46―4861)へ。