ムシャリンドウ展 権座で田植え体験
=武佐町で16日まで=
武佐町会館で開かれているムシャリンドウ展
武佐で発見されたことからその名がつけられたと伝わる初夏の草花「ムシャリンドウ」の展示が近江八幡市武佐町の名所や社寺など九か所の会場で始まった。十六日まで。
ムシャリンドウは、シソ科の多年草で本州中部から北海道にかけて分布しているが、現在、自生で見つかっているのは北海道のみで、地球温暖化とともに自生域が北上しているといわれ、愛好家の間では貴重な花として知られる。
三十年余り前、同町内で自生している花株が見つかり、地元愛好者の間で増殖が進められ、現在では郷土の花として育てられている。
展示初日には、約百二十鉢の鉢植えが展示された中山道沿いの武佐町会館に近くの武佐こども園の園児たちが訪れ、紫、白、ピンクの三色に咲き誇る可憐な花の美しさを楽しんだ。
十五日午後一時から同会館で育て方講習会が開かれ、抽選で三色の花苗を植え込んだ鉢を抽選でプレゼントする。また、ポット苗百円、鉢植え三百円で販売されている。
自然にふれる 権座で田植え体験
=親子など40人が参加=
手植え作業を体験する参加者ら
近江八幡市白王町地先に浮かぶ西の湖唯一の中州耕作地「権座」でこのほど、ボーイスカウト近江八幡師団の団員と保護者、一般市民や地元の人々など約四十人が参加した田植え体験が行われた。
権座にこだわった農業や水辺環境の保全活動に取り組んでいる「権座・水郷を守り育てる会」が開いた。参加者らは、船着き場から船に乗り権座に上陸したあと、営農組合員から手植えのやり方の説明を聞いて水田に入り、手渡された株苗を丁寧に植え込んだ。
子供たちは、水田に生息するカエルやザリガニ、タガネなどにふれて自然環境を守る大切さを学んだ。
田植えの後、白王町自治会館(鳰の湖会館)に移動し、営農組合女性部手作りのカレーライスが振る舞われ、疲れを癒した。秋には、米の収穫体験が行われる。