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「近江八幡」公約の成果と自己評価

冨士谷市長に聞く 市政の取り組みと市の未来
=株式会社「近江八幡」公約の成果と自己評価=

(1)任期満了まであと1年。公約の成果をどのように自己評価しているか
 新近江八幡市長としての一期目は、あと一年余りで任期を迎えます。市民の皆さんに約束したマニフェストでいうと、九〇%以上達成出来ているのではないか、と自己評価しています。なかでも、行財政改革では、県内市町で一位か二位ぐらいにランキングされるのではないかと思います。市長就任(平成18年12月)時から、基金は約七十億から百十六億(平成24年12月末)に増えましたし、市債残高は二百四十一億から二百八億とし、地方交付税措置される臨時財政対策債を除く実質借金は百七億まで減りました。基金の方が多いので民間企業でいえば黒字経営ということになります。投資効率の悪かった下水道事業も一部で公共下水道から合併浄化槽に変更することにより事業費を抑制しています。災害時等のことを考えるとこの方法は正解だったと考えています。また、ワクチン接種の補助や子育て支援金の継続、地域密着型の高齢者福祉施設の充実や一般廃棄物処理施設の整備に向けて等、約束どおり実行できたのではないかと思っております。

(2)マニフェストの中で最も達成感のある施策は何か
 いろいろありますが、行財政の健全化の他には、教育施設の充実もその一つです。大規模災害時に市内各学区の十%の住民が避難生活できるコミュニティセンターの建設が、学校の施設整備と共に進んでいることも挙げられます。金田小学校と施設の共用部分を持たせた金田コミュニティセンターでは、地下水を汲み上げ生活用水としてまた、電気供給可能な施設を設けたことにより約千五百人の住民が三日間暮らせる機能が備わっています。今後は各学区でも順次整備を進めていきます。さらに、永年の懸案だった篠原駅と安土駅の改築計画の具体化を進め、篠原駅については平成二十六年度中の供用開始、安土駅についても平成二十六年度から工事着手を図り、新しい玄関口が誕生します。

(3)ソフト面の施策での成果はどうか
 一つとして、人生伝承塾があります。地域の伝統文化を掘り起こし次代を担う子供たちに伝承していく事業です。高齢者の方々を学校に招いて昔の言い伝えや祭りの歴史などを子供たちに教えていただき、郷土愛を育てる取り組みを進めています。また、安土地域で「伝統文化のつどい」を開催し、伝統と歴史ある祭りを披露しあい、故郷のよさを再認識し地域住民の交流を深めることにも力を入れています。また、昨年秋には初めて、市内に有する「松明祭り」も行なわれました。


進む教育施設の充実(島小学校改築工事)(4)今、市政に求められているものは何か
 地域のことは地域の人が一番良く知っています。市としては、地域の思いをいかに施策に反映して具現化するかが一番の課題になります。今後も琵琶湖の水辺環境、沖島をはじめ地域資源を活かしたまちづくりを支援していきます。観光振興も重要です。また、休耕田や遊休地が住宅等に活用できる条例も制定しましたので、これまで開発が出来なかった土地が活かせるようになりました。時代を先取りしながら、今何が必要かを考えることが重要です。地方分権は、スピード感には少し欠けますが、間違いなく進んでいます。市の仕事は増えますが、権限が移譲されることは大変いいことです。権限をもらって住民にきめ細かな行政サービスが提供出来るようにしていきたいと考えています。

(5)近江八幡市が、未来に向けて発展していくには今、何が必要か
 まずは、市職員の意識改革です。『親方日の丸』的な考え方があるとすれば、何も進展しません。職員に行政サービスをするんだという強い気持ちを守ってもらうことが重要です。そのためには、真に市民の目線で考える職員を育てていくことが大切です。これは市長になって一番感じたことです。効率的な市政運営で収益を増やし、増えた資金を市民のために使う、必要なことは借金してでも実行する、法律が実態に合わなければ改正して頂く、こんな姿勢が必要です。意欲があり市民に親しみをもって対応できる職員が生まれてくることが求められると思います。
by azch | 2013-01-06 22:28 | まちづくり研究会
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信長の安土城跡を始め貴重で豊富な歴史文化・自然環境を活かした「安土まちづくり」情報を発信


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