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安土城考古博物館

ワックワク!ドッキドキ!


=安土城考古博物館=門脇宏館長

 「このごろ、だいぶん変わってきたね」「おもしろそうな企画が次々と出てくる」という声を聞くようになってきた。これまでの「見ていただく」施設から、「観せる・魅せる」博物館へ改革を図っているのは近江八幡市安土町下豊浦にある県立安土城考古博物館。門脇宏館長に、その取り組みをたずねた。

(1)何が変わった
 執行体制面では、館長の交代や、副館長ポスト(学芸課長を兼務)の新設など、体制を強化しました。そうした中で、組織のトップとして私は、館の運営の大きな方向性を示すとともに、組織が一丸となって「革新」「変革」のメッセージを発信し続けることを心がけました。
 展示面においては、常設展の一部を使って展示内容を計画的に更新するとともに、特別展や企画展の内容を今の私たちの生き方や社会のあり様とも関連づけながら、学芸会議を通じて詰めていきました。併せて、人材育成(能力・資質の向上)の観点も含めて、当館学芸員による講座やギャラリートーク等の機会を増やしました。

れい感博物館 集客面では、観光エージェントやホテル・旅館への働きかけを強化し、団体旅行ルートに当館が組み入れられるよう努力を続けています。その際のツールとして、「ヒストリカルツアー(歴史と文化を楽しむ旅)」という新しい提案も行っているところです。
 認知度を上げるために、お盆休みやシルバーウィークなどのいろいろな機会をとらえて、話題提供に努めました。具体的には、「れい感博物館」、「オリジナルキャラクターの愛称募集」、「ミュージアムポイント『みよか』の発行」、「謎解きクイズ」、「バックヤードツアー」などを仕掛けてきました。
 このように、さまざまな工夫を積み重ねてきた結果、今年度の入館者数は、十一月末現在で五万二千人(仮置きの数字であり、最終敵に確定値を入れます)を超えました。今年度の最終目標としては、高いハードルですが、七万人を目指しています。

(2)役割、運営のコンセプト
 少し難しい言い方になりますが、安土城考古博物館には、「城郭」と「考古」に関する情報の発信基地としての、また、地域の歴史・文化に触れられる施設としての、さらには、県民共有の遺産を次世代に伝えるという役割があります。
 運営のコンセプトは、「皆さんから親しまれ、愛される博物館」です。その実現のためには、展示や学習支援の中身をより魅力的なものにするとともに、「堅い、難しい」といった博物館のイメージを崩していくことが大事だと考えています。

(3)職員の意識
 博物館にとって、専門能力を有する人材は館蔵品とともに生命線ですが、その人材(=「職員」)が現状維持のスタンス(意識・姿勢)にとどまっていては、さらなる発展は望めません。その意味で、職員に対しては現状を維持するという「守りのスタンス」から「攻めのスタンス」への転換を指導してきました。
 当館の職員はそれぞれが素晴らしい素質と経験を持っていますが、そうした強みを生かすためにも、サービス提供施設としての徹底した「利用者目線」と、物事を多角的にとらえる「複眼思考」を身につけてほしいと思います。

(4)企画力・事例と成果
 企画力の源泉は、組織の連携プレーだと思っています。そこで、私から企画を引き出すきっかけを出し、それを職員がアイデアを出し合って具体化するという形を繰り返しています。また、職員の企画をトップセールスによって広報し、社会の関心を高めることにも力を入れています。
 その結果として、企画力の向上の面では確かな手応えを感じていますし、また、周囲からも一定の客観的評価をいただいているところです。例えば、「れい感博物館」や「オリジナルキャラクターの愛称募集」は、各方面から大きな反響をいただきました。また、「ヒストリカルツアー」については、既に旅行エージェントやホテルから引き合いが来ており、具体的な企画も持ち上がっています。さらに、私なりのネットワークを活用して、パブリシティ活動に力を入れた結果、新聞やインターネット等で取り上げていただく機会が大幅に増えました。

(5)来館者の反応・今後の展望
 最近の来館者アンケート(特別展)によると、「満足」と「ほぼ満足」の合計が「七~八割」、これに「普通」を加えると「九割超」という結果が出ています。ただ、運営懇話会でもご指摘いただいたのですが、来館されない方の意向調査を実施していないことが課題です。そうしたアンケート調査を何らかの形で実施したいと考えています。
 これも、運営懇話会で教えていただいたのですが、マーケティングの用語のひとつに、「まえあじ・なかあじ・あとあじ」というものがあります。「まえあじ」は期待感、「なかあじ」は提供するサービスそのもの、「あとあじ」は、サービスを提供したあとの利用者の心の状態です。「何度も行きたくなる(リピート)」のは、「あとあじの良さ」というわけです。
 先ほど紹介しました「七~八割」とか「九割超」という数字の内実が、この「あとあじの良さ」であるかどうかは、もう少し突っ込んだ分析が必要だと思います。

最後に、今後の展望ですが、当館の場合、本来の「博物館利用」に加え、「観光目的利用」という強みもあることから、集客面では両面での戦略を立て実行していくことが重要です。
 また、当館には、県民の皆様に地域の歴史・文化に関する情報を発信していくという大きな役割がありますが、この点での取り組みはまだまだ十分ではありません。指定管理者制度の中では、どうしても集客や収入増という短期的な対応に追われがちですが、長期的な視点に立った運営も同時に心がけていきたいと思います。
 もう一つの大きな課題が、市民参加の取り組みが遅れていることです。市民の皆さんによる自主的な参加(ネットワーク)を基本に置きながら、先進事例も参考にして、当館にふさわしい市民参加のあり方を研究していきたいと考えます。

滋賀報知新聞社は新年お年玉プレゼントとして、安土城考古博物館オリジナルグッズ「一筆箋」を読者十人に、同館「常設展招待券」をペア五組にプレゼントします。希望プレゼント名「一筆箋希望」または「安土城考古博物館招待券希望」、郵便番号、住所、氏名、電話番号、アンケート「私の年頭の決意(願い)」(五十字程度)を書いて、はがき(〒527―0015 東近江市中野町1005 滋賀報知新聞社編集局 お年玉プレゼント係)、ファックス(0748―22―8855)、電子メール(件名・お年玉プレゼント shochi3f@yahoo.co.jp)のいずれかで応募してください。応募の締め切りは、一月十四日必着。
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by azch | 2012-01-06 23:31 | 安土観光拠点
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