安土どっとネット

azch.exblog.jp ブログトップ

在来魚繁殖 西の湖で大規模実験

緩やか岸辺、在来魚繁殖 西の湖で大規模実験
県の研究者グループ、外来魚「産卵適さず」

(京都新聞)

西の湖(滋賀県近江八幡市)の岸辺を内湖本来の緩やかな傾斜に戻して在来魚の産卵を増やし、外来魚の産卵を減らす大規模な野外実験に、西野麻知子・滋賀県琵琶湖環境科学研究センター総合解析部門長らの研究グループが取り組んでいる。実験1年目で効果が確認され、西野部門長は「内湖の生態系回復の有効な手段になる可能性がある」と話している。

実験は西の湖東岸のヨシ原の一部を重機で削り、幅13メートル、奥行き18メートル、深さ最大60センチのスロープ状の傾斜を3月に設けた。5月に傾斜内の水中に網を入れると、最も多い日で浅い場所でコイやフナなど在来魚の卵390個と仔稚魚(しちぎょ)(ふ化したばかりの稚魚)25匹を確認した。実験前の昨年の調査では卵も仔稚魚もゼロで、大幅に増えた。

一方、外来魚の仔稚魚数は、ブラックバス(オオクチバス)が実験前の昨年は97匹だったが、実験後の今年5月は傾斜内でゼロに。ブルーギルは2匹から65匹に増えたが、段差の激しい傾斜入り口付近に集中していた。

研究グループは5年前から西の湖と周辺水路の仔稚魚数を調査。緩やかな傾斜が残る湖岸ほど在来魚が多く、がけ状になっている所ほど外来魚が多かった。このため実験で湖岸の形状と魚の産卵の因果関係を検証することにした。

西の湖でがけ状の岸が増えたのは、1960年代の大中の湖干拓事業で西の湖底から大量の土砂を採取したことなどが原因とみられる。西野部門長は「ほぼ仮説通りの結果で、西の湖以外の内湖や池にも使える手法。繁殖方法や稚魚の行動、プランクトンの分布などと岸の形状に何らかの関係があり、産卵に影響していると考えている。来年度も実験して解明したい」と話している。
e0093407_001633.jpg


滋賀県、11年度から西の湖の機能調査へ

(2011年2月11日京都新聞)
滋賀県は2011年度から、琵琶湖最大の内湖・西の湖(近江八幡市)で、在来魚をはぐくむ役割を果たしてきた内湖の機能を調べる事業に取り組む。周辺の田んぼに放流したニゴロブナの稚魚が、どれだけ西の湖や琵琶湖へと移動したかを追跡し、生存率と成育状況を確認する。西の湖の現状を知ることで、内湖復活の手がかりにする。

内湖は、田んぼや川から流入した水がいったん貯留するため、琵琶湖の汚濁防止に役立つ。ヨシ原が多く魚のゆりかごとしての役割を果たしてきた。だが干拓工事が進み、県内にあった多くの内湖が姿を消していき、近年は水質悪化や外来魚の増加が指摘されている。

西の湖では在来魚が多く確認されており、内湖としての機能が残っていることから、実態を調べることにした。新年度予算案に1400万円を計上した。

計画によると5月初旬、稚魚のニゴロブナとホンモロコ各200万匹を、識別できるよう印を付けて西の湖につながる周辺の田んぼに放流する。6月下旬に田んぼの水が抜かれた後、放流した稚魚が水路を伝って西の湖にどの程度移動したかを確認する。放流と並行して、西の湖ではブラックバスやブルーギルの駆除に取り組む。

また6~7月ごろには西の湖に体長2センチのニゴロブナ50万匹を放流し、田んぼに放流した稚魚との比較を行う。県水産課は「大きく成長した放流魚が琵琶湖に多く現れれば、西の湖ではプランクトンが豊富で、外来魚が少ないことが裏付けられる。データはほかの内湖や干拓した内湖の再生にも役立てたい」とする。
[PR]
by azch | 2011-08-12 23:53 | 西の湖環境保全
line

信長の安土城跡を始め貴重で豊富な歴史文化・自然環境を活かした「安土まちづくり」情報を発信


by azch
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31