常の浜さくら並木・花見舟
=常の浜さくら並木・花見舟=
水路沿いに約八十本のソメイヨシノが咲く近江八幡市安土町常楽寺にある常の浜水辺公園で九日と十日の二日間、「常の浜さくら並木・花見舟」が開かれ、地域の人たちが春のひとときを満喫した。
「常の浜桜まつり」として一昨年から地元まちづくり団体「安土楽市楽座」と安土町商工会が開いているもので、今年は東日本大震災が起きたことで中止も検討されたが、「まつり」をはずし、名称を変更して開催し、会場で義援金を募った。
九日は午前中あいにくの雨模様だったが、十日は朝から好天に恵まれ、桜の花も五部咲きから満開のものまで、絶好の花見日和となった。
会場では老夫婦や家族連れが、桜並木をゆっくりと散策したり、西の湖を巡る手こぎ和船などで水上から桜の景色を眺めるなど、ゆったりとした時間を過ごしていた。
また、安土町の観光マスコット・キャラクターの「らんまるくん」も登場しての握手会や撮影会に、子どもたちも大喜び。現在放映中のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の安土ロケの様子を紹介する写真パネル展を見て、よし笛コンサートや朗読に耳を傾け、花見弁当や花見うどんなどの味覚に舌鼓を打ち、安土の春を楽しんだ。