安土春観光キャンペーン
=安土城天主信長の館で=
近江八幡市安土町桑実寺の安土城天主信長の館などがある文芸の郷で五日、「春休みこども歴史クイズラリー」が行われ、栗東市や長浜市など市外からの参加も含め歴史好きの小学四―六年生約二十人が、織田信長ゆかりの地で春爛漫の自然にふれながら歴史に挑戦した。
文芸の郷内の七か所に設置されたチェックポイントで、「一五六〇年に信長が駿河の今川義元を倒した戦いを何というでしょう」などの三者択一の問題に答え、スタンプを集めた。
大人でも難しい内容や、読めない字に悪戦苦闘する参加者もあったが、全問正解の参加者もいた。ラリー終了後には、記念のしおりづくりや信長グッズが当たる宝探しで楽しんだ。
毎年、夏休みに休館日を利用して開いているが、今回はじめて合併記念を兼ねて春休みに行った。
第4回デジタル映像コンテスト 最優秀賞は東近江地域の2人=
柴垣さん「ヨシキリの故郷」 中野さん「友情に支えられて」=
びわ湖e―まち映像協議会が実施した「第四回デジタル映像コンテスト」の入賞作品四点が決定し、表彰式がこのほど栗東市の栗東文化芸術会館さきらで開催された「e―まちひろば」で行われた。
コンテストは、貴重な地域の自然や営みを映像で発信することで、地域の魅力の再発見や活性化につなげるのを目的に、住民が地域の文化や活動をビデオで撮影し、編集したデジタル映像作品を募集した。
三分以内部門の最優秀賞には、西の湖のヨシ原で生まれ、ここから海を越えて東南アジアヘ旅立つ「渡り鳥ヨシキリ」の卵から雛(ひな)、巣立ちへと成長する様子を追った、近江八幡市安土町の柴垣源二さんが制作した「ヨシキリの故郷」が選ばれた。優秀賞は、多賀町の池田啓二さんの作品「草履祭~9月の講~」。
十分以内部門の最優秀賞は、東近江市の中野博治さんの、手水舎に水のない雨宮龍神社にどうしても水を届けたいと立ち上がった永田久さんと賛同した男性四人が地域の協力も得ながら、六か月かけて工事を完成させた記録作品「友情に支えられて」。優秀賞は東近江市の玉井均さんの「山から神を迎える日」だった。
入賞作品と応募作品は、協会のホームページ(http://contest04.shiga-saku.net/)で見ることができる。
信長フェスティバル
=安土駅南広場にぎわう=
安土の春の新イベントとして「信長フェスティバル」(安土町観光協会主催)が二十七日、住民や安土を訪れた観光客の憩いの場として整備された安土駅前南広場で開かれ、家族連れや観光客が歴史ロマンと共に春のひとときを楽しんだ。
野外ステージでは、織田信長など甲冑武者が登場して戦国武将物語を繰り広げた寸劇や、ゲームソフトなどの景品が用意された信長○×クイズなどが行われ、参加者は安土の歴史と魅力を再認識していた。
また、会場周辺にはボリューム満点の戦国バーガーや朝打ちの竜王そば、豚汁、フランクフルト、きぬがさ作業所によるクッキーやケーキといった味覚コーナー、バザーコーナーが並び、戦国時代をテーマにしたグッズ販売も人気を集めていた。
県立安土城考古博物館や安土天主信長の館などがある文芸の郷と会場を結ぶシャトルバスも運行されたことで観光客らも気軽に立ち寄ることができ、「観光だけと思っていたら、思い掛けなくイベントをやっていたので楽しかった」などと喜んでいた。