安土ブログ その1
自治体名に安土を復活させる 「残そう!! 信長ゆかりの安土 安土城址の安土」を企画する 「安土塾」のブログ です。
是非署名に協力ください。
安土ブログ
① 合併中止の議決 と これから。
2010/03/17(Wed)
新聞によると、昨日の臨時議会で合併中止の議決がされたとのこと。
それも、「それでも、合併は覆らない。」と併記されての上だから、
誰しも「いったい、何の為の、誰の為の、何を目的としての、議決だったのか?」と理解に苦しむ。
仮に、
それにより合併停止の可能性がある、と考えての議決ならば、
議員たるものは、停止出来なかった場合の責任を取るのが普通の感覚だと私は思うが、「どうも、そんな気もない。」らしいと、その無責任さに少々、幻滅している。
それでも、終わったコトだから、これ以上、ぶつぶつ言っても始まらない。
そこで、新の議員諸兄に、幾つか注文がある。
① 議員各位は、合併中止に一票を投じたその理由、目的を示されたし。
勿論、この一週間で、合併が停止したならば、この限りではないが、一応、周知の事実として「合併は覆らない」とある訳だから、それでも尚、市議として居座る場合には、それなりの説明責任がある。
(イ)これからは、新市から分離の道を探る。
これも、一つの方法だが、それならば、
なぜ、コツコツと積み上げた積立金を土壇場で使い果たしたのか? は、理解に苦しい。
(ロ)新市の市議として残る場合、今回の議決が新市の市民感情に如何なる影響があるのか?
今回の議決によって、旧安土町民と旧近江八幡市民との間に新たなシコリが発生させたいのか?
それとも、修復したいのか? に付いて、明確にすべし。
② 新市議の市議として、その職分を明らかにして頂きたい。
(A)新市の将来を模索するのか?
(B)旧の安土町だけの将来を模索するのか?
(C)反対派団体の意向に沿って、議員活動をするのか?
(D)政党の意向に沿って、議員活動をするのか?
私は、もう、合併による騒動を終わりにして、そろそろ、次のステップに進む時期が来ていると考える。
その為には、以下の2つ視点で、議員諸兄には考えて頂きたい。
それは、③合併により失ったものを点検し、④合併後に創り出すものを策定する、である。
③ 合併により失ったものを点検し修復
(イ)一番に挙げられるのは、自治体名としての「安土」だ。
新市の市民や議員、更には全国の方に働き掛けて、復活の道を探って欲しい。
これは分立や分割と違って、過去にも例があり、新市の議会の理解も得られやすい。
手法は、新たな対立を生むのではなく、慎重に理解を深めたい。
(ロ)町民の中に出来た「シコリ」の修復。
更には、新市の住民に対して、これ以上の新たな「シコリ」を作り出さないこと。
④ 合併後に創り出すもの、創り出したいものを模索して欲しい。
これは議員個人なり一部団体の欲得の為にではなくて、当然ながら市民の為に! である。
(イ)病院と家庭をネットで繋ぐ
数年前から、沖ノ島の家庭と市民病院はネットで繋がれ、毎日の回診が可能となっている。
私の住む加賀団地でも高齢化が顕著に進んでいる為、特に老人だけの家庭には、早急にネット看護体制を進めて欲しい。
(ロ)小学校校区内での住民と子どもの交流を深め、小学校を核とした地域社会づくりの実施
校区公民館の思想は鹿児島県から起こり、全国一青少年の非行が少ない。
一例としては、運動場の全面芝生化なども考えられる。
(ハ)信長と安土城址は、日本の誇る歴史遺産
これまで人口12,000人の安土では、担当職員すら置けなかったが、今後は、観光部を設け、専門職員を育成し、質量ともに実のある観光行政を進めて欲しい。
⑤ 更なる行財政改革を進めよう
合併のそもそも狙いは、行財政の改革である。
今日の新聞に竜王町の記事が載ってた様に、財政面が豊かだと言われていた竜王町でさえ厳しくなってしまい、4月から議員報酬が大幅カットされる等、多方面にわたり改善される模様だ。
住民税の大半が職員と議員の給料に消えてしまう現状では、事業どころか何の住民サービスさえ出来ない。
合併を切っ掛けにして更なる行財政の改革を通して無駄を省き、税金の多くが住民の安全や幸せの為に使われる様にと、財政の健全化が急務だ。
こんなのことは、税金を納める一般社会の間では常識であるのだが、税金を使う人間には理解されていない実情が情けない。
名古屋市の河村市長の言葉【税金を払っている市民が苦労しとるのに、税金で食っている公務員が贅沢をしとっては、いかん。】は、名言だと思う。
私には仕事もあり、許せる時間の関係上、今日はここまでにして置くが、
いっかいの布団屋のオヤジであるところの私でさえ、色々と思い付くのだから、議員諸兄は、それぞれなりの抱負を、明確に発信して頂きたい。
発信手段は、ブログでもビラでもなんでも良い。
何も考えず何もせず、俸給だけ貰うのでは、罰あたり者だ。
出直しの、町議会議員選挙が終わった。
2010/03/15(Mon)
定数10名に14人の立候補と安土の町議選挙では類を見ない激戦であり、しかも安土の最後の選挙であったにも拘わらず、投票率は前回(定数10名に11人が立候補)と殆ど変わらなかった。
普通ならば70%を超えても良い筈なのに、結果は62.9%と低迷した。
原因は色々あろうが、選挙結果によって合併が覆らないにも拘わらず合併の是非が問われると云う無意味さと、一連の騒動に嫌気がさした住民が増えて来た点も見逃せない。
以下は、投票結果である。
賛成派候補6名の総得票数が2639票。
投票数の43%で、候補者一人当たりの得票数は439票。
反対派候補8名の総得票数は3479票。
投票数の56%で、候補者一人当たりの得票数は434票。
しかし、この56%は有権者総数からすれば、35%に過ぎない事も、押さえ置く必要がある。
幾つか思う点を、箇条書きで拾い上げる。
① 結果は、反対派が6名、賛成派が4名。
当選10番目の反対派議員と次点の賛成派議員の得票差は、たったの23票。
私としては、賛成反対が5対5の痛み分けで落ち着いて欲しい、
更には、老蘇学区からせめて二議席は欲しいと思っていたが、残念である。
② 地域社会の核は小学校区である。
近江八幡市には10の小学校があり、合併後は、そこに安土小学校と老蘇小学校が参入する。
良し悪しは別にして、これまでの町会議員選挙では、字単位の推薦候補が立てられ、それぞれの字の要望が議員を通して上げられて来た訳だが、市議会では、字単位から学区単位に変わると思われる。
改選前には、老蘇学区から3名の議員が選出されていたが、今回の選挙では、合併の是非に煽られた結果、たった1名になってしまったのは、残念なことだと私は思う。
よって、老蘇学区でたった一人となってしまった大林議員は、仮に反対派団体から推薦して貰った候補であったとしても、今後は、広く老蘇学区住民の将来の為に、職務を全うして欲しいと願う。
③ 議員は就活ではない。
無所属の地方議員は広く町民の意見を聞くべし。たとえ、どこかの政党推薦であったとしても同様だろう。
議員となり、税金の中から高額な議員報酬を得るからには、一部団体や政党の利益に走らず、広く町民の利益を慮り、職分を如何に理解し、如何に行動するのかを明確に表明すべし。
明日の臨時議会で合併否決決議が出されるらしいが、
これまでの合併反対運動に付いては、それなりに評価が出来るとしても、しかしながら、合併否決の決議が合併自体に影響を及ぼさない中にあっての議決に何の意味があるのかは大いに疑問である。
また、否決したその直後に市議を辞職するならあっぱれだが、否決しながらもチャッカリと市議会議員の椅子に座るのでは理解に苦しむ。
議員の仕事は、反対派団体の正当性を担保するものではない。
議員各位は、誰かの言いなりになるのではなく、それぞれが自分の責任に於いて知恵を絞り、安土の利益を損なうことのない行動を果たして欲しい。
④ 一週間の後に市会議員になられる訳だが、
新市の議員としての立場と、安土町選出議員としての立場の双方を偏ることなく理解して、報酬に見合う以上の働きを期待している。
徒に不平不満を捲し立てるのではなく、議員として将来の夢なり希望を指し示して欲しいものだ。
と、まあー、こんな感想だ。
選挙、選挙とうんざりし、もうこれで終わりかと思いきや、直ぐにまた新市の市長選挙。
そして、一年後には、またまた新市の市議会議員選挙。
選挙の度に、
嫌いとか好きとか、腹が立つとかスッとしたとか、
損とか得とか、許せんとか許さんとか、
そんな感情論やデマが飛び交う町から、
そろそろ、
落ち着いた議論がすすむ町へと移行したい。
安土は、もともと 品も奥ゆかしさも思いやりも、ある街なんだから。