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安土町長リコール成立、出直し選挙

(毎日新聞)
安土町リコール署名問題:住民投票 「合併」民意が否定 町長解職出直し選へ 

近江八幡市との合併問題に端を発した安土町長リコール(解職請求)に関する住民投票が23日に行われ、即日開票の結果、賛成4137票、反対2787票で津村孝司町長(60)の解職が決まった。当日有権者は9782人、投票率は71・28%だった。町長は即日失職し、24日から50日以内に出直し町長選が行われることになった。
開票は同夜9時から町コミュニティー防災センターで始まった。開票所には、解職請求派と町長支持派の町民が多数詰めかけ、票の行方を見守った。午後10時過ぎ、町長の解職が決まると、解職請求派の住民らは「やった!」と、長い運動の疲れも忘れて歓声を挙げた。
リコールを申し立てたのは住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」。3月に有権者の約4割の署名を集め、「住民投票で合併の是非を問うべきだ」と、住民投票条例の制定を直接請求したが、町議会が否決した。このため、町長リコール運動に転じ、6月に有権者の3割を超す署名を集めた。
これに対し、津村町長は「合併をしないと、財政的に町が立ち行かなくなる。合併の手続きはきちんと踏み、合併はすでに確定している」と主張。辞任も検討したが、「中途で投げ出すと、新市誕生に向けた取り組みに支障をきたす。住民投票は受けて立つ」と、町民の審判を仰ぐことにした。
解職請求派、町長支持派とも、今月3日の告示以降、町内に街宣車を繰り出したり、ビラを配ったり、決起集会を開くなどし、激しい戦いを展開した。県選管によると、自治体の首長のリコールは県内では70年度以降、03年の豊郷町と志賀町に続き3例目。
「みんなの会」の大林宏代表は「合併を住民投票で問うことをしなかった反動がこの結果に表れた。これまではリコールによる解職の実現に必死だったが、これからは町長選という次のハードルが待ちかまえている。近江八幡市に対してモノが言える町長候補を立て、町議会で合併反対の議決を目指したい」と喜びと今後の抱負を語った。
◇出直し選に出馬、津村町長前向き
失職した津村町長は「驚きだ。分析のしようがない。合併が既に決まっているこの時期に首長を替えることにどれだけ意義があるのか。出直し選への出馬については、合併を円滑に進めるには私以外の町長では務まらないと思うが、支援者と協議して決めたい」と語った。



(朝日新聞)
安土町長リコール成立、出直し選挙 合併は覆らず2009年8月24日

滋賀県安土町の津村孝司町長の解職請求(リコール)について賛否を問う住民投票が23日投開票され、賛成票が有効票の過半数に達し、津村町長は失職した。津村氏は民意を問わずに近江八幡市との合併協議を進めたとして解職請求されたが、合併期日はすでに来年3月21日と決まっており、覆ることはない。
開票結果は、賛成4137票、反対2787票、無効49票で、賛成票が有効票の約6割を占めた。当日有権者数は9782人、投票率は71.28%だった。24日から50日以内に町長選が行われ、新町長の任期は合併前日の来年3月20日までになる。
地方自治法に基づいて解職請求したのは市民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表ら7人。請求には「有権者の3分の1を超える署名」が必要で、今年4月に活動を開始。6月23日時点で、必要な3290人分を上回る3927人分が有効と確定した。この過程で、町選管が署名住民に対して「誰が署名を集めたか」を文書で照会したり、役場に呼び出して聞いたりしていた問題が明らかになった。
合併は町議会が6月15日に議案を可決し、7月31日の官報告示で確定した。それでも、みんなの会は「合併についての民意がどこにあるのかをきちんと示す必要がある」として住民投票の運動を進めてきた。出直し町長選でも候補者の擁立をめざす。
津村氏は県環境生協副理事長や町議を経て03年の町長選で初当選し、2期目だった。解職請求に対して「町民への説明と対話に時間をかけ、手順を踏んで合併を進めた」と話していた。開票後の記者会見で、出直し町長選について「後援会と協議して決める」と話した。


(京都新聞)
近江八幡との合併に影響ないが… 安土町長失職に困惑の声も

近江八幡市との合併を進めた安土町の津村孝司町長が、23日のリコール(解職請求)住民投票で失職に追い込まれた。両市町幹部は「合併に影響はない」と冷静に受け止めるが、合併撤回が不可能な状況下でリコールが成立する混迷ぶりに困惑の声も上がっている。
両市町は合併に向け住民サービスの水準や地域自治区の権限を協議中で、新町長誕生まで町長職務代理者を務める中井清副町長は「今は事務レベルの協議なので、町長不在の影響は少ない」としながら今後を懸念する。合併協議会事務局の松木喜代司事務局長も「調整はすでに路線に乗っており、影響はほとんどない」。
ただ、近江八幡市の冨士谷英正市長は「津村氏は合併協議会や町議会の議決を経て合併を進めた。合併反対なら町議会をリコールすべきで、町長リコールは理解に苦しむ」と困惑を隠さない。
嘉田由紀子県知事は「今後は両市町がより強い信頼関係のなかで活力あるまちづくりに取り組んでいかれることを期待する」とコメントしたものの、投票結果については言及を避けた。
総務省は「現段階からの合併撤回は法制上、不可能」と断言する。「仮に両市町議会や県議会が撤回を議決しても覆らない」
一方、解職運動を展開した住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表は「合併撤回が無理とは理解していない」とし、「国が駄目だと言っても、住民が納得していないのだから最後まで闘う」と主張している。


(滋賀報知新聞)
民意を問わなかった反動 住民の思い再確認
=安土町長失職 出直し選挙へ=

津村孝司安土町長の解職の賛否を問う住民投票が23日行われ、即日開票の結果、賛成が4137票で反対の2787票に大差をつけてリコールを成立させた。これにより、津村町長は失職。出直し町長選挙が50日以内に行われる。
開票作業を見守った解職請求団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の大林宏代表は、開票結果が出ると右手拳を突き上げ、「合併に民意を聞かなかった反動」と喜びを語った。町長選挙候補者については明らかにしなかったが、「町民の声をわかりやすく出していける」人物とし、「町長選をまず勝つ」そして民意が期待すれば「合併撤回」ヘ議会の解散を含めた動きもあることを示唆した。
町民から解職をたたきつけられた津村氏 津村孝司前町長は、「(合併が決まっている)この時期に首長が代わるのがどれだけの意味があるのか驚いている。合併をスムーズにするためには私以外の首長では務まらない」と述べ、出直し選挙には後援会や支援者と協議してからとしながらも、出馬への意欲を示した。
今回の住民投票の結果は、町長失職に止まらない。安土町民の意思を確かめることなく、しかも、「リコールの結果が出てから決議してほしい」という住民の再三の要請にも耳をかさず、合併を急いで決議し、決定した町議会、近江八幡市・市議会、県・県議会、国にも責任がある。
 開票結果(町選管確定)
 賛成     4137
 反対     2787
 無効       49
 投票者数   6973
 有権者数   9782
 投票率   71.28%
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by azch | 2009-08-24 22:48 | まちづくり研究会
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