沙沙貴まつり 大松明奉納神事
継承(けいしょう)される民衆(みんしゅう)の祭(まつ)り 沙沙貴(ささき)まつり
安土町には、平安時代以前より沙沙貴神社が祭られています。ご神体は「大毘古神(オオビコノミコト)」「少彦名神(スクナビコナ)」「仁徳天皇」「宇多天皇・敦賽親王(アツミシンノウ)」です。特に宇多天皇と親王は佐々木源氏の祖といわれています。沙沙貴神社では、江戸時代から、さまざまな行事が行われてきたが、その一部が今日まで受け継がれています。
3月、「満寿(マンジュ)」と呼ばれる、42歳を過ぎた男子が中心となって、綱打ちが行われ、手桶綱など、複雑な結びが披露され、伝承されています。また、葭(アシ)を刈って、これを束ね大松明がつくられます。大松明は街中を引き回され、沙沙貴神社にお参りした後、広場に引き出され、五穀豊穣、家内安全を祈願して点火されます。その後、3台の神輿がひきだされ、決められた順序で「みこしの舞」を始めます。
沙沙貴神社の沙沙貴まつりは、大松明奉納神事・神輿三社神事そして沙沙貴十二座神事からなる。
この行事は常楽寺・上出・中屋・慈恩寺・小中の地区の氏子が中心となって常楽寺から約1km離れた神社まで、大松明を引いて奉納に行く。大松明は橇状の木枠に乗せられており、踊子が手桶踊りを踊りながら4時間もかけて移動していく。この大松明は、満壽(まんじゅう)という43歳以上で駕輿丁を勤め上げた人が24人で直径2m、長さ5mの大松明を作るのである。本年満壽に加わった人の中から4名選出し、二名が手桶踊り、一人が綱先役、もう一人が進行役になる。曳くのは、駕輿丁の若衆である。役は年齢階梯制で、厳密である。
大松明が手踊りを繰り返しながら進む光景は華麗であるし、火祭で大松明や手振り松明の燃える中を神輿が巡行するさまは、勇壮でり、すばらしい大松明奉納神事です。
地元 塚又商店ホームページ(安土楽市楽座館瓦版)より紹介