第4回よし笛定期演奏会
発祥の地に愛好18団体集う
(滋賀報知新聞)
よし笛愛好家グループが一堂に会して、第4回よし笛定期演奏会(日本よし笛協会主催、県・県教委・安土町・安土町教委・安土町文芸の郷振興事業団・東近江水環境自治協議会後援)が4日、よし笛発祥の西の湖に程近い安土町文芸セミナリヨで開催された。今回は、4月4日を「よし笛の日」と宣言する記念の演奏会となった。
よし笛が考案・創作されて12年目を迎え、その素朴な音色に魅了され、愛好者の輪も着実に拡がってきた。この日の演奏会には、協会加盟の滋賀県・京都府21団体のうち、18団体が参加。よし舟などよしの造形がディスプレーされた舞台で、次々と演奏を繰り広げた。
演奏内容も、雅楽、フォルクローレ、バロックなど新たな分野を取り入れたり、竹や石琴など自然素材の楽器と組み合わせたり、楽しい踊りや歌を交えながら、よし笛演奏の可能性を広げる充実したものとなり、会場いっぱいに詰め掛けた400人あまりの参加者を楽しませた。
特別ゲスト、中国・新疆ウイグル自治区の舞踊家で留学生のジャミラ・ウライムさんは、よし笛と太鼓のリズムに合わせてウィグル族の伝統的な踊り「皿の踊り」を披露した。
よし笛の生みの親でもある菊井了代表理事が「よし笛の日」宣言を行い、フィナーレは、ステージと客席が一つになって「琵琶湖周航の歌」の演奏で締めくくった。
同協会は、会員だけにとどまらず、行政、市民団体、民間企業などあらゆる主体と連携・協働して“よし笛音楽文化”を創造し、素材のヨシを育む自然環境の保全にも取り組んでいる。
「よし笛の日」宣言
琵琶湖の内湖「西の湖」から生まれた「よし笛」の発祥を記念し、「ヨシの日」にあわせ、その普及とよし笛文化を高めるため、4月4日を『よし笛の日』と宣言します。