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大林町長も復帰して 最後の合併協議会
平成22年1月27日(水) =合併までの調整終了= 近江八幡市と安土町の合併協議会が二十五日、近江八幡市文化会館で開かれ、前回欠席した副会長の大林宏安土町も出席し、三月二十一日の合併までに行うすべての調整作業が終了した。協議会は、三月二十日で廃止される。 新「近江八幡市」くらしのガイドブック三万部を合併までに全世帯に配布することや、市章は時間的問題で調整がつかなかったため現行の近江八幡市章とし、さざなみ浄苑の旧安土町民の火葬場使用料を八万円から旧近江八幡市民と同じ二万円に修正、地域自治区の事務所は安土総合支所内に設置し、市長が選任する区長(任期二年、常勤特別職)は総合支所長を兼務、市長が選任する十人以内の委員(任期二年、非常勤特別職)による地域協議会を置く、などについて承認した。 委員からは、協議会廃止後の調整協議の進め方、自治会活動の手法の違いからまちづくり協議会へのコミュニティー交付金の出る近江八幡地域と出ない安土町地域の格差是正、敬老祝い制度の格差是正、福祉自動車の運行区域拡大、地域自治区への職員サポートなどの要望が出され、合併後に協議することなどを確認した。また、近江八幡市委員から大林町長に、合併に向けたカウントダウンボードや垂れ幕を設置するよう要望が出された。 閉会のあいさつで大林町長は、「複雑な気持ちであります。民意を切り捨て続けた結果、今日の混乱を引き起こしたことは、合併の歴史に残る。『安土町民は近江八幡市を嫌っているのか』という声を耳にしたことがあるが、安土町民は従来にもまして仲良くやって行きたいと思っている。ただ、安土町民の多くは、今の安土町のままでこれからも行きたいと思っている」と述べ、委員や職員の労苦を労い、感謝した。
解散請求の弁明は推進派の書面に
平成22年1月23日(土) =安土町議会臨時会= 二十日開かれた安土町議会臨時会で、住民団体から出された議会解散請求に対する弁明書が、合併反対派四議員と議長を除く合併推進派五議員の双方からそれぞれ提出され、反対派の弁明書は賛成四の賛成少数で否決、推進派の弁明書が賛成五の賛成多数で可決された。この結果、推進派の弁明書が議会の弁明書として、町選挙管理委員会に提出された。週明けの二十五日には町民に議会解散の賛否を問う住民投票(議会解散投票)が告示され、投票運動が始まる。 反対派弁明書は、議会解散請求は現状から当然、合併は住民投票などで町民の意見を聞いた上で判断すべきと要求してきたが合併議決が強行され議会が町民から信頼されていない、住民の願いに背を向け続けてきた事実に対する住民の怒り、民意と議会のねじれを解消し政治に信頼を取り戻すためにも民意を聞く新しい議会に生まれ変わるべきとした。 一方、推進派弁明書は、住民の意思決定機関である議会で議決し総務大臣から廃置分合が告示された、前町長リコール・新町長誕生で住民投票を実施するまでもなく民意は反映された、覆ることのない合併までに住民生活の充実・安定に向けた努力が議会に課せられた責務・使命、議会解散請求・町内混迷は議会が(町民に)十分理解されなかったため、町民の理解ある適切な判断を期待するというもの。 合併関連など11議案 20日に安土町臨時議会 平成22年1月17日(日) =安土町議会= 安土町議会は十五日に議会運営委員会を開き、二十日に臨時会を開くことを決めた。十二月定例会で提出されなかった合併関連議案などを審議する。 提出議案は、中部清掃組合や八日市布引ライフ組合の規約変更、近江八幡・安土・竜王の一市二町に関係する子ども療育事業の事務委託の廃止、一市二町に日野町を加えた介護認定審査会からの安土町の脱退、大中の湖地区基幹水利施設管理事業事業委託の廃止、合併協議会の廃止といった合併関連議案六件のほか、安土駅前の駐輪場廃止関連の条例二件、町議会解散の賛否を問う住民投票の約六百六十二万円の承認を求める専決処分一件、総額約一億千四百八十二万円を追加する今年度一般会計など補正予算関連二件の、計十一議案。 一般会計補正の主なものは、ホタルの里整備事業七百五十万円、文芸の郷隣接地購入約四千百九十八万円、墓地公園の土地取得に伴う施設移転補償など約千百四十六万円など。
20年間発掘成果とこれからの保存整備
平成22年1月12日(火) =連続講座「安土城四百三十年」あと2回 講議と現地見学で探る= 県教委文化財保護課と県立安土城考古博物館が開催している特別史跡安土城跡発掘調査二十周年記念連続講座「安土城四百三十年」は全六回講座のうち四回が終了、残る二回の講座について受講を広く呼びかけている。 平成元年から始まった調査整備事業が二十年度で終了。この間の調査の成果から、完成から四百三十年を迎えた幻の名城「安土城」の姿を解説と現地見学やギャラリートークで探る。 これまでに「安土城跡の過去と今」「出入口が城を語る」「安土城をつくった男達」「失われた安土城と残された安土城」の四講座が開かれ、昨年秋上映された映画「火天の城」などによる安土城ブームも手伝って、いずれの講座も大盛況となった。 これから開催されるのは、一月十六日の第五回「安土城に残された『もの』たち――出土遺物と安土城――」と、三月十三日の第六回「四百三十年後の安土城――特別史跡安土城跡の保存整備――」で、いずれも午後一時半から安土城考古博物館での講演と現地見学会を行う。 定員は、当日午後一時からの会場受付先着百四十人。受講無料(ただし、現地見学参加の場合の安土山入山料四百円は実費)。各回受講者に記念品と修了証進呈。また、受講者の当日博物館入館料と館内レストランでのコーヒー料金の割引サービス有り。 問い合わせは、県教委・城郭調査事務所(TEL0748―46―6144)まで。
議会解散を本請求 急ぐな合併・守ろう安土みんなの会平成22年1月6日(水)
=推進派議員の異議認めず 3686筆 住民投票へ= 近江八幡市との合併に反対する安土町の住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は五日、町選挙管理委員会による同町議会解散請求のための署名簿の再審査結果を受けて、その場で本請求を行った。 前日夜に開かれた選挙管理委員会で、合併推進派議員六人から異議申し出のあった二千八十六筆分(重複分を除くと実質千五百七十五筆分)についての再審査の最終集計が行われ、有効から無効に修正されたのはわずか七票のみだった。 すべて選管からの問い合わせに、期日中に回答が返信されて来なかったもの。六議員の異議が通ったというものではなかった。リコールされた前町長と同じく、また時間と経費をムダに使い、住民からの信頼を失墜させることになりそうだ。 この結果、三千六百八十六筆の有効が確定し、本請求に必要な町内有権者の三分の一の三千三百筆を大きく上回った。 町役場二階会議室を訪れたみんなの会一行に、井上源三郎委員長からいったん署名簿が返却され、白木敬祐代表がそのまま井上委員長に本請求した。 また、本請求に添えて合併までの期日が限られていることから、町議会解散の是非を問う住民投票の告示、住民投票による町議会解散決定後の町議会議員選挙の告示など、すべての準備作業を最短の日程で調整することを求める請願書を町選挙管理委員会に提出した。 午後から選挙管理委員会が開かれ、住民投票を一月二十五日告示、二月十四日投票で行うことを決めた。
地域の宝もので私設資料館 奥田修三さんが自宅で公開
=西の湖の景観を子どもたちに 写真や資料 探検学習の記録も= 琵琶湖最大の内湖でラムサール条約登録湿地である地域の大切な宝もの「西の湖」を、地元の子どもたちや広く一般に知ってもらおうと、“西の湖最後の漁師”“西の湖の語り部”として知られる安土町下豊浦の奥田修三さん(84)は、自宅に西の湖について自ら作成した写真や資料、集めた貴重な漁具や生活用品、安土町の子どもたちの西の湖での学習の成果などを展示し、昨年春から私設資料館「老人の思いで資料展示館」として一般に公開している。 奥田さんは「安土に居ながら西の湖を知らない人が多い。もっともっと安土の人に西の湖を知ってもらいたい。まず西の湖を観て、なるほどと思っていただければ一番いい」と、語る。 安土町では平成六年から、小学校四年生に西の湖で「探検学習」を実施している。奥田さんの船に乗せてもらって昔の西の湖の話を聞いたり、植物や生き物を観察する。子どもたちの学習の記録や作文、奥田さんが撮った写真が資料館の一角を占める。 探検学習では、琵琶湖にはかつて三十七の内湖があり、内湖で水をきれいにして琵琶湖に出す役割をもっていたことや、魚の産卵所としての役割を担ったいたこと、食糧難のための干拓により内湖が減少し、魚の産卵場所が八分の一になっていること、ブラックバスやブルーギルが湖魚を食べるといやがられているが本当は自然を壊した人間のほうが悪く、魚の産卵場所(ヨシ原)を確保することの大切さを訴えている。 好奇心豊かで趣味も広い奥田さんは、モーターパラグライダーでの空中撮影にも取り組む。西の湖の今の風景や町内各地の様子を上空からレンズに収めている。 古い地図や写真のコーナーでは、西の湖の歴史や地形の変化を知ることができる。大中の湖の干拓、長命寺川の開通など当時の話、湖底や魚・貝が見えて西の湖で遊んだ思い出、四季の移り変わりと魚や鳥たちの生態と人の営みなど、興味深い話が次々と奥田さんの口を衝いて出てくる。 館内にはこのほか、西の湖の湖底の土を乾燥させて団子状に固め、火鉢などに入れて暖を取る燃料にした「すくも」をはじめ、投網などの漁具や貝などの標本、すきやくわなどの農具、炭を入れて使ったアイロンや数回分のごはんを入れて漁や農作業に持って行った弁当箱などの生活用具など、貴重な品々が所狭しと展示され、西の湖を紹介した雑誌や新聞の切り抜き、絵本やビデオなども手に取って見ることができる。 開館は毎月第三日曜。奥田さんから直接話を聞くことができる。車で訪れる場合は、近くのやすらぎホール駐車場へ。問い合せは、奥田さん(0748―47―3969)まで。
県庁の深井公室長出馬へ 来年4月の近江八幡市長選
=22日、辞表を提出!!胸中複雑な嘉田知事= 来年四月に予定されている近江八幡市長選に出馬するため、嘉田由紀子知事の側近中の側近である深井俊秀・知事公室長(55)は二十二日付けで県庁を退職し、二十四日に地元近江八幡市で出馬表明の会見を行う予定だ。 来年四月の近江八幡市長選には、現職の冨士谷英正市長が再選に向け出馬の意向を表明しており、これで事実上の一騎打ち(市議らを交えた三つ巴選の可能性もある)の構図が固まったといえる。 深井氏は本紙インタビューに応えて「新しい近江八幡市は、農業を始め、数多くの歴史・文化資産、さらにはラムサール条約登録湿地である西の湖に象徴される豊かな自然、八幡堀の再生を始めとする自治の伝統、観光などを大事にした持続可能なまちづくりを行っていくべきだ」と抱負を語った。 出馬に思いをめぐらせたのは「一か月前だった」が、二十一日に地元有識者約二十人で構成する出馬要請団体「未来に輝くまちをつくる会」(代表=浅野定弘・県医師会長)から正式に出馬要請を受けたことで決意が固まり、二十二日に退職した。 出馬を要請した有識者の一人は「ラムサール条約登録湿地に隣接するところにエネルギーパーク(ゴミ処理場)をつくろうとするなど冨士谷市政の開発指向や強引な政治手法にノーを言いたいためだ」と擁立の思いを語った。 深井氏は、県立彦根東高校から京都大学文学部に入学。昭和五十二年三月に同大学を卒業後、同年四月から県庁に入庁。広報課、観光物産課などを経て、昨年に琵琶湖環境部管理監(温暖化対策担当)、今年二月に琵琶湖環境部次長などを歴任し、四月からは知事公室長に就任。嘉田知事再選に向けたマニフェスト作成者の中心人物として庁内から注目を集めていた。 趣味は、読書、音楽(クラシック、ジャズ、島唄)、スポーツ(ラグビー、ハンドボール、テニス)など幅広い。 いずれにせよ嘉田知事にとっては、知事選の最大の功労者であった冨士谷市長に、側近中の側近の深井氏が挑戦するだけに、胸中には複雑なものがあろう。
選管の審査結果に異議申し出 6町議 2086筆分
平成21年12月24日(木) =2週間の再審査 安土町= 安土町選挙管理委員会(井上源三郎委員長)は町議会解散請求署名簿の縦覧が終了した二十一日、町議会議員六人から延べ二千八十六筆分の異議申し出があったと発表した。 町選管によると、申し出は最終日のこの日午後から合併推進派町議六人により、最高千二十三筆分、最低八十六筆分が順次提出された。中には、複数の議員から重複して出されたものもある。 異義の理由は、同一筆跡九百六十一筆、署名を集める受任者九人分について直接署名を求めたと思えない九百三十八筆や、氏名などの文字が異なるなど。 再審査が来年一月四日までの二週間以内で行われ、最終的な有効署名数が確定する。本請求には、有権者の三分の一の三千三百筆が必要となる。 前町長同様、署名に思いを込めた住民や厳正な審査で三千六百九十三筆を有効とした選挙管理委員会の審査結果を尊重できない推進派議員に対する住民の不信感は、ますます深まりそうだ。 自主解散実らず 安土町議会 議会の責任は住民投票に委ねる 平成21年12月22日(火) =合併関連議案早期提案決議は可決= 十八日再開した安土町議会十二月定例会本会議で、近江八幡市との合併反対派議員から提案されていた「町議会の自主解散決議案」は否決され、片や、この日に合併推進派議員から急きょ提案された「一部事務組合規約変更議案の早期提案を町に求める決議案」は可決された。 自主解散決議案は「議会は住民の意思を無視して合併を決めた。前町長のリコールとその後の町長選挙で住民の意思は明白。合併を決めた議会も住民の審判を受けるべき」として提案されていた。 質疑の後に賛成討論が行われたが、反対討論はなく、無記名による投票で採決を行った。その結果、賛成四、反対六で否決。三度目の正直とはならなかった。 今後は、町議会リコール署名の本請求がほぼ確実となっていることから、町民の手により、町議会解散の賛否を問う住民投票、出直し町議会議員選挙で、議会の責任が問われることになる。 一方、一部事務組合規約変更議案の早期提案を町に求める決議案は、年内の提案・議決を行い、関係市町や合併協議への支障を早期に回避するよう求めた。 反対派議員からは「町長が一月中に臨時議会を開催して提案することを名言している。議会初日に提案して議論すべき」などと反論したが、採決の結果、賛成多数で可決した。 「議会解散請求署名」審査 有効が3693筆 平成21年12月17日(木) =安土町 住民投票確実に= 安土町選挙管理委員会(井上源三郎委員長)は十四日、住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」(白木敬祐代表)から出されていた町議会解散請求署名三千八百五十二筆の審査結果を発表した。 有効三千六百九十三筆、無効百五十九筆で、確定に必要な有権者数九千九百(十二月二日現在)の三分の一を超えたため、町議会の解散の賛否を問う住民投票の実施は、ほぼ確実になった。 十五日から二十一日まで町役場二階会議室で署名簿の縦覧が行われ、異議申し出がなければ町議会解散請求が確定、異議申し出があれば二週間以内の再審査され、必要数を割り込めば請求は却下、必要数に達していれば請求が確定する。確定の場合、署名簿返却から五日以内に本請求し、その翌日から六十日以内に住民投票が行われる。 白木代表は「遅延のための異議申し立ては慎んでほしい。議員はこの結果を尊重してほしい」と述べ、「投票や選挙が早く実施できるよう(選管は)善処していただきたい」と訴えた。 住民アンケート年内断念 職員復帰、協議会出席 平成21年12月17日(木) =大林安土町長 23日に説明会= 安土町の大林宏町長は十四・十五日に行われた十二月町議会の一般質問で、住民アンケートの年内実施を断念する意向を示した。ただし、「合併反対でやるのではない」と強調した上で、「(議会リコールの動向などもみながら)三月二十日までに実施し、町民の意向をまとめておきたい」と、実施へのこだわりをみせた。 また、合併協議会事務局から引き揚げた職員を年明けに復帰させ、自身も次の合併協議会に出席する。総合支所や地域自治区など大きな調整課題が残っていることと、安土の良さを消さないよう主張するため。 さらに、町の財政シュミレーションや合併協議会の調整内容などについての住民説明会を、今月二十三日に老蘇と安土の二会場で開くことも明らかにした。 十二月議会に提案しなかった合併関連議案については、臨時議会での議決要請を、年明けに文書と訪問で関係市町に懇願する考えを示した。 今度は大林町長が抗議 平成21年12月17日(木) =冨士谷市長の議会発言に= 安土町の大林宏町長は十一日付けで、近江八幡市の冨士谷英正市長に対し、先週の十二月市議会個人質問の発言で迷惑を被っているとして、今後同様の発言を控えるよう、文書で抗議した。 双方の間に生じた溝は埋まるどころかますます亀裂が広がり、合併まで百日を切っても、まだまだ泥沼状態から抜け出せない。 問題となっているのは、市長の「町から情報が行き届かなかったことが一因。このまま町に任せておくのが町民にとっていいのか疑問だ。合併までに一つでも解決したい」や「安土町民の協力の下で年内にも説明会を始め、町内六か所程度で開催するのが望ましいという考えを示した」の議会答弁を伝えた新聞報道。 大林町長は、「当町の責任において合併に関する情報は町民のみなさまにしっかり伝えてまいります」と、町政への干渉を拒否した。
(滋賀報知新聞)
平成21年12月12日(土) =冨士谷市長に聞く= 近江八幡市と安土町の合併による来年三月二十一日の新「近江八幡市」誕生まで一〇〇日を切った。きのう十一日には、近江八幡市役所玄関にカウントダウンボードが設置され、いよいよ合併ムードも盛り上がってきたが、度重なる混乱で、両市町民に不安が広がっているのも事実。そこで、一方の当事者である冨士谷英正市長に、合併の現状と今後への思いを聞いてみた。 ――現状をどのように受け止めますか 安土町民も真実を知りたがっていると思う。十二月議会に合併関連議案を提案しない件が東近江行政組合管理者会で承認されたという議会発言など、事実と異なる情報が町民に流されている。もっと正直に伝えてほしい。 ――安土町長に望むことは スムーズな新市への移行を願いたい。大林町長が第六回合併協議会に参加され、一旦は心配もなくなった。ところが、いきなり十一月十七日の臨時議会で協議会への不参加、職員引き揚げ、十二月議会に合併関連議案を提案しないことを表明された。そんな乱暴な話はない。他の市や町に迷惑をかけることになり、自治体間の信義の問題としてあってはならないこと。何を信じてよいのかわからない。町民の不安を払拭するような言動をお願いしたい。 ――合併後にも合併反対を引きずる可能性があるが 合併は揺るぎない事実。合併後、もし私が市長で合併反対が続いているなら、四年後に住民アンケートを行い、その結果によっては分町・分立になってもいいと思う。ただ、私はそんなことを感じさせない市政をする。「心配していたが、合併してよかった」と言われるまちづくりをする自信がある。 ――安土町民に納得してもらう方策は もし許されるなら、安土町に出向いて「明日の安土町と新近江八幡市を語るフォーラム(仮称)」を町内六か所程度で開き、町民と腹を割ってしゃべりたい。包み隠さず正確な情報で町民に判断してもらいたい。めでたく三月二十一日に、笑顔で合併の日を迎えることが、我々の責務だ。 ――これからの合併調整はどうなりますか 近江八幡ペースと言われるが、協議会に参加しなければますますそうなる。出席して堂々と安土町長としての発言を望みたい。 住民アンケート再々否決 安土町12月定例会開会 平成21年12月8日(火) =合併推進派の壁が立ちはだかる 反対派4議員は自主解散決議案= はがきによる合併についての住民意向アンケート実施のための百三十五万七千円を追加する平成二十一年度安土町一般会計補正予算案は、賛成四の賛成少数で反対討論もなく、あっさりと否決された。「住民の意思を確認したい」と大林宏町長が提出した住民投票や住民アンケート関連の議案は三度とも反町長・合併推進派議員の抵抗に遭い、合併期日が迫る中で近江八幡市と安土町の合併は、ますます難しい局面を迎えることになった。町長の合併協議会復帰、合併協議会派遣町職員の引き揚げ中止にも、暗い影を落とした。また、藤井通生議員ら町長派四町議から、三回目の自主解散決議案が提出された。十八日の最終日に、討論・採決を行う。 四日開会した安土町議会十二月定例会開会のあいさつで大林町長は一連の合併問題の流れを振り返り、「どうして民意を聞いてもらえないのか、尊重されないのか、強引に合併を進めるのか、理解に苦しむ。合併というとてつもない大きな問題は住民投票を制度化しなければならない」と思いを述べた。 また、合併関連議案を十二月議会にかけないことに対して冨士谷英正近江八幡市長が「安土がゴミの山になる予想もできないことはない」との発言や、町内に流されたいわれなき情報に対し、次のように反論した。 ▽中部清掃組合でのゴミ処理関係で近江八幡市は関与していない。十一月十三日の管理者会で安土町の事情を説明し、各首長に了解を得ている。 ▽八日市布引ライフ組合し尿処理・火葬場についても近江八幡市は関与しておらず、自市のし尿処理施設が稼動していないために同組合にし尿処理を依頼しているのが実体で、同施設全処理の四十パーセントを占めている。合併しても権利は安土町のみのため、安土町の範囲しか加入が継続されない。 ▽東近江行政組合管理者会が十一月二十四日に開催され、管理者である近江八幡市長が十二月議会で提案できない理由を語ったが、その場で異義なく承認された。 ▽県交通災害共済組合・県自治会館管理組合・県市町村職員研修センター事務局に出向き、安土町の事情を説明し、協力を求め、了解を得た。 ▽合併協議会職員の一時引き揚げについては、合併に対する町民の意向を確認しないまま合併が進められ、町議会でも合併意向調査が否決されたことから、やむを得ず行った。 ▽湖南市長の手紙については、十一月二十九日に直接出会い、合併は県が仲に入り進めてきた経緯から、混乱をつくり出した責任は県にもあり、仲介に入るべきだという主旨であると聞いた。 ▽中学校のテスト問題は、教育長就任がテスト実施後で、指示することは不可能。テスト内容を指示するようなことは絶対にない。 住民アンケート関連予算案否決後に会見した大林町長は、「今回は通してもらえると期待していた。今後については何も考えていない。民意を確認せずに合併協議会に参加するかどうか、きょうの段階では答えられない」と述べ、合併協議会で特別自治区や総合支所の問題など大切な協議が控えていることから早く結論を出したかった胸の内を明かした。 この日提案されたのは、西の湖周辺整備と観光振興に下豊浦地先に「西の湖舟だまり」整備と、文化財保存と活用の財源確保に向けた一億円の「安土町歴史の町づくり基金」創設のための条例二案と、三億五千七百二十三万三千円を追加する平成二十一年度一般会計など補正予算関係九件、教育委員の再任の同意を求める人事一件、長浜市などの合併関連などその他七件、の十九議案。このうち五件が即日採決の結果、住民アンケート関連議案が否決されたほかは可決した。 一般会計の補正には、各区長から最後として出された道路や河川改修など百二十件ほどの要望から精査した約半数の要望、約一億四千万円が盛り込まれており、繰越金や財政調整基金などから取り崩した。 補正の主なものは、福祉自動車充実七十二万円、安土中学校の照明増や自転車庫からの通路屋根設置など千九百二十五万円、文芸セミナリヨパイプオルガンオーバーホール千二百五十万円、西の湖桟橋改築工事六百三十万円、観音寺城など看板設置六百四十三万円など。 会期は十八日までの十五日間。一般質問は十四・十五日。
「火天の城」のパネルも登場 あづちイルミネーション
平成21年12月10日(木) =駅前ロータリー 年末年始を華やかに= 今年も始まった「あづちイルミネーション」 安土町の年末年始恒例の「あづちイルミネーション」が、今年も安土駅前ロータリーで始まった。駅を利用する通勤通学者や観光客の目を楽しませている。 安土町商工会が町と町観光協会との共催で、地域の活性化や観光PRを目的に毎年開催しているもので、今年で十回目を数える。 今年は映画「火天の城」公開で観光客が増えたこともあって、安土城築城の映像パネルや、九月に開催された「西の湖ヨシ造形とヨシ灯り展」の最優秀・優秀作品などといっしょに、織田信長像がLED(発光ダイオード)のイルミネーションにより、夜の静寂に浮かび上がっている。 五日の点灯イベントは町民ら大勢が参加し、コンサートや特産品販売、模擬店などでにぎわった。すっかり日も暮れた午後五時から点灯式が行われ、三村善雄商工会長、大林宏町長、橋博町議長があいさつの後、みんなのカウントダウンに合わせてスイッチを押すと、夕闇にイルミネーションが点灯され、歓声と拍手が沸き起こった。イルミネーションの周りでは、カメラや携帯電話で記念写真を撮る家族連れらの姿も見られた。 点灯は来年一月十一日までの午後五時から十一時まで。
住民アンケート再々否決 安土町12月定例会開会
(滋賀報知新聞) =合併推進派の壁が立ちはだかる 反対派4議員は自主解散決議案= はがきによる合併についての住民意向アンケート実施のための百三十五万七千円を追加する平成二十一年度安土町一般会計補正予算案は、賛成四の賛成少数で反対討論もなく、あっさりと否決された。「住民の意思を確認したい」と大林宏町長が提出した住民投票や住民アンケート関連の議案は三度とも反町長・合併推進派議員の抵抗に遭い、合併期日が迫る中で近江八幡市と安土町の合併は、ますます難しい局面を迎えることになった。町長の合併協議会復帰、合併協議会派遣町職員の引き揚げ中止にも、暗い影を落とした。また、藤井通生議員ら町長派四町議から、三回目の自主解散決議案が提出された。十八日の最終日に、討論・採決を行う。 四日開会した安土町議会十二月定例会開会のあいさつで大林町長は一連の合併問題の流れを振り返り、「どうして民意を聞いてもらえないのか、尊重されないのか、強引に合併を進めるのか、理解に苦しむ。合併というとてつもない大きな問題は住民投票を制度化しなければならない」と思いを述べた。 また、合併関連議案を十二月議会にかけないことに対して冨士谷英正近江八幡市長が「安土がゴミの山になる予想もできないことはない」との発言や、町内に流されたいわれなき情報に対し、次のように反論した。 ▽中部清掃組合でのゴミ処理関係で近江八幡市は関与していない。十一月十三日の管理者会で安土町の事情を説明し、各首長に了解を得ている。 ▽八日市布引ライフ組合し尿処理・火葬場についても近江八幡市は関与しておらず、自市のし尿処理施設が稼動していないために同組合にし尿処理を依頼しているのが実体で、同施設全処理の四十パーセントを占めている。合併しても権利は安土町のみのため、安土町の範囲しか加入が継続されない。 ▽東近江行政組合管理者会が十一月二十四日に開催され、管理者である近江八幡市長が十二月議会で提案できない理由を語ったが、その場で異義なく承認された。 ▽県交通災害共済組合・県自治会館管理組合・県市町村職員研修センター事務局に出向き、安土町の事情を説明し、協力を求め、了解を得た。 ▽合併協議会職員の一時引き揚げについては、合併に対する町民の意向を確認しないまま合併が進められ、町議会でも合併意向調査が否決されたことから、やむを得ず行った。 ▽湖南市長の手紙については、十一月二十九日に直接出会い、合併は県が仲に入り進めてきた経緯から、混乱をつくり出した責任は県にもあり、仲介に入るべきだという主旨であると聞いた。 ▽中学校のテスト問題は、教育長就任がテスト実施後で、指示することは不可能。テスト内容を指示するようなことは絶対にない。 住民アンケート関連予算案否決後に会見した大林町長は、「今回は通してもらえると期待していた。今後については何も考えていない。民意を確認せずに合併協議会に参加するかどうか、きょうの段階では答えられない」と述べ、合併協議会で特別自治区や総合支所の問題など大切な協議が控えていることから早く結論を出したかった胸の内を明かした。 この日提案されたのは、西の湖周辺整備と観光振興に下豊浦地先に「西の湖舟だまり」整備と、文化財保存と活用の財源確保に向けた一億円の「安土町歴史の町づくり基金」創設のための条例二案と、三億五千七百二十三万三千円を追加する平成二十一年度一般会計など補正予算関係九件、教育委員の再任の同意を求める人事一件、長浜市などの合併関連などその他七件、の十九議案。このうち五件が即日採決の結果、住民アンケート関連議案が否決されたほかは可決した。 一般会計の補正には、各区長から最後として出された道路や河川改修など百二十件ほどの要望から精査した約半数の要望、約一億四千万円が盛り込まれており、繰越金や財政調整基金などから取り崩した。 補正の主なものは、福祉自動車充実七十二万円、安土中学校の照明増や自転車庫からの通路屋根設置など千九百二十五万円、文芸セミナリヨパイプオルガンオーバーホール千二百五十万円、西の湖桟橋改築工事六百三十万円、観音寺城など看板設置六百四十三万円など。 会期は十八日までの十五日間。一般質問は十四・十五日。
片肺飛行でゴールめざす 第7回近江八幡市・安土町合併協議会
(滋賀報知新聞) 平成21年12月4日 =副会長と安土町職員欠席 委員が代役で急場しのぐ= 第七回近江八幡市・安土町合併協議会が先月三十日、近江八幡市文化会館開かれたが、副会長の大林宏安土町長の姿はなかった。また、オブザーバーとして同席していた安土町幹部職員も全員欠席した。町長以外の安土町側委員十一人は出席した。安土町側の協議中断で調整作業はスムーズに行かず、合併に向けた片肺飛行が続く。 副会長欠席に会長の冨士谷英正近江八幡市長は、「大林町長の今回の一連の発言・行動には大きな戸惑いを感じている」と残念な思いを述べ、「両市町の住民が合併してよかったと感じていただけるよう速度をあげて準備していかなければならない。必ず、歴史が証明することを信じている。笑顔で三月二十一日を迎えられるよう力添えを」と出席委員に協力を求めた。 これに対し安土町側委員を代表して橋博安土町議会議長は、町長欠席、事務局職員の引き揚げについて「悲しい事態になり申し訳ない」と陳謝し、「その分、私たちが一所懸命カバーします」と合併協議推進への意志を表明した。 協議会では、合併協議会廃止後の協議会決算の取り扱い、地方税・使用料・手数料等の取り扱い、総務・生活環境・健康福祉・都市建設・教育など各種事業の取り扱い、補助金・交付金の取り扱いについて、調整状況の報告があり、すべて承認された。 仮葬場で、旧安土町区域は当面八日市布引ライフ組合布引斎苑を使用することになるため、近江八幡市のさざなみ浄苑の使用料は旧近江八幡市民二万円に対し旧安土町民八万円となるほか、敬老祝金や高齢者インフルエンザ予防接種など現行の制度が適用され、差異が生じる。 「安土町側の協議中断によって調整ができていないため、従来の方向でやるしかない」との会長の説明に対し、安土町側から「新市議会では安土は不利。調整できないものは委員の任期を延長して、合併協議会の中できめることができないか」との意見が出たが、事務局は「協議会は三月二十日で閉じられる。新市で一体化する」とし、新市長、新議会で判断することになるとの見通しを示した。 このあとの意見交換会では、行政組織のあり方と観光振興について意見を出し合った。 行政組織では、安土(町)総合支所が総務部の下に配置される案に安土町委員が、「対等という住民感情からは受け入れ難い」「地域自治区の有り様が不確定」「権限もいっしょに考えるべき」「副市長レベルの人を支所長に」などとかみ付いた。 観光では、互いのもつ観光の魅力が次々とあげられ、「両市町は西の湖を取り囲み、顔を向き合わせて暮らしている。西の湖を中心に一つの市としてメリットにしたい」など、期待感を膨らませた。 このほか、近江八幡市委員から「安土町の事務方引き揚げなど今後の調整をどうすすめるのか」と不安の声もあり、会長は「近江八幡市の案を出し、協議会に諮って決める。安土町委員には調整役も務めてもらわなければならない。小委員会など設置して協議の場を作る」などとし、橋氏を安土側の窓口に調整をすすめることを確認した。 次回協議会は、一月開催の予定。
中日新聞
大林町長ら欠席 近江八幡市・安土町合併協議会 第7回近江八幡市・安土町合併協議会が30日、近江八幡市文化会館であり、合併に反対する同協議会副会長の大林宏町長ほか、事務方の安土町幹部職員ら10人余りが欠席する異例の事態となった。しかし、出席した委員らは今後も迅速な合併協議に励むことを申し合わせ、施設手数料や各種事務事業などの取り扱いの報告・協議を滞りなく進めた。 合併協会長の冨士谷英正近江八幡市長は、大林町長がこの日の会合に出席しないことや、大林町長から合併の是非を問うアンケートで安土町民の意向を把握するまで協議を中断するとの申し出があったことを報告。「前回の協議会で大林町長は難しい立場ながらも(今後も)協議に参加すると発言していたが、(方向転回した)一連の発言や行動には大きな戸惑いを感じ大変残念」と述べ、「来年3月21日の新・近江八幡市誕生は揺るぎなく、速度を上げて準備をしたい」とあいさつした。 委員の橋博安土町議会議長は「町長らが欠席した分、私たち委員が一生懸命やります」と述べた。 冨士谷市長は、大林町長が合併に伴い一部事務組合の規約変更議案を安土町議会12月定例会に提案しないと決めたことも報告。「合併後、安土町内がごみだらけになる予想もできないこともない。こうならないように努力したい」と述べ、ほかの委員たちも共通認識を持った。 大林町長は30日、中日新聞社の取材に応じ、「私がもし出席すれば、私を支持してくれた合併反対派の町民の気持ちを逆なですることになる。アンケートの結果が出れば協議会に出席する」と述べた。 滋賀報知新聞 合併協議中断問題 県に指導、理解を要請 平成21年11月28日(土) =近江八幡・安土 両市町長= 冨士谷英正近江八幡市長は、安土町の大林宏町長が合併協議会の職員引き揚げや十二月町議会への合併関連議案を提出しないことなど、合併協議の中断を宣言したことを受けて、先週二十日、県に指導を要請した。また、大林町長も同日、県庁や県内市町関連事務所などヘ出向き、安土町の現状に対する理解を求めた。両氏は同日午後、市役所と町役場でそれぞれ記者会見を行った。 冨士谷市長は、合併は覆らない、他の市町に迷惑がかかる(実際に抗議文が届いている)、安土町民が路頭に迷わないようになどを理由に、十二月議会への関連議案提出、職員の引き揚げ撤回などを「県も議決した責任がある」として、安土町への指導を要請した。 一方、大林町長は、合併協議の方向性について町民や議会も含めて一致した認識を持つためには時間が必要、協議・調整のスピードが早くしっかり目を通して相談する余裕がないなどの理由を示した。 また、一月に合併する長浜市と湖北六町の同様の合併関連議案が十二月議会に提案されている点を示して、「三月までもう少し時間がある」と、来年一月か二月の臨時議会に提案する考えで他市町の理解を求めるとした。 さらに、町長会では「安土町の事情について深く立ち入るつもりはない。がんばって。などと励ましをいただき、好意的だった」などと述べ、「町民への心配、他市町への迷惑がかからないよう行政運営をやっていく」と、語った。 しかし、三十日に開催される合併協議会に欠席を表明した大林町長に対し、合併推進の前町長に選任された他の委員はその後の町長との話し合いで欠席を拒否、全員出席する模様だ。
京都新聞
安土町議会リコール投票へ 3852人の署名提出 近江八幡市との合併をめぐり、滋賀県安土町議会リコール(解散請求)の署名活動をした町民5人が24日、3852人の署名を町選管に提出した。リコールに必要な町内有権者9900人(9月28日現在)の三分の一を上回るのはほぼ確実とみられ、町選管の審査などを経て、来年1月下旬~2月上旬ごろに町議会解散の賛否を問う住民投票が行われる見通しになった。 合併の賛否を問う住民投票条例案を否決した町議会について「住民の意見を聞く意志がない」として、合併反対派の住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」が活動母体となって、10月28日から署名を集めた。 県選管によると、議会リコールの住民投票が行われれば、県内では2005年5月の旧志賀町に続き4例目。 この日は同会の白木敬祐代表らが町役場を訪れ、井上源三郎町選管委員長に署名を手渡した。白木代表は「合併をめぐり町民を無視し続けてきた町議会への憤まんが署名に詰まっている。町議会は重みを受け止めてほしい」と話した。 安土町では、合併を推進した津村孝司前町長がリコール住民投票で8月に失職、10月の出直し町長選で合併反対派の大林宏町長が当選した。 朝日新聞 出直し選挙、合併に間に合わない? 安土町議会リコール 隣接自治体との合併に反対する滋賀県安土町の住民団体が、合併賛成派が過半数を占める町議会の解散請求(リコール)を求め、24日に町選挙管理委員会に署名簿を提出する。しかし、住民投票で議会を解散に追い込んでも、来年3月の合併期日までに出直し町議選の実施が間に合わず、町議不在のまま合併を迎える公算が大きい。リコール運動は、時間との闘いに直面している。 住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は8月のリコール投票で、隣の近江八幡市との合併を推進した前町長を失職させ、10月4日の出直し町長選で反対派の大林宏町長の当選を後押しした。 だが賛成派多数の議会は同23日、新町長が提案した合併の賛否を問う住民投票条例案を否決。「みんなの会」は議会のリコール運動を起こした。すでに来年3月21日の合併が官報で告示され、自治体名が近江八幡市に変わる運びだが、それまでに反対派が多数の議会を誕生させ、合併撤回の議決を目指す。 ただ、その場合でも合併自体は覆らないうえ、出直し町議選を合併期日前に行うこと自体が日程的に厳しい。 総務省の資料によると、03~06年度に全国の市町村で議会のリコール住民投票は33件あり、うち29件でリコールが成立した。署名開始から投票日までに要した日数は平均112日。最短で2カ月、最長で5カ月以上かかっていた。 滋賀報知新聞 署名提出 3852筆 民意尊重へ議会解散を要求 =急ぐな合併・守ろう安土みんなの会= 近江八幡市との合併問題で、住民の意思を問う住民投票と住民意向投票(住民アンケート)を三度にわたって否決した安土町議会の解散を請求する署名活動を続けていた安土町の住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は二十四日、集まった三千八百五十二筆の署名を町選挙管理委員会の井上源三郎委員長に提出した。 与えられた署名期間を一週間残しての署名活動だったが、これまでの住民投票条例制定、前町長リコール署名の時に迫る数が集まり、本請求に必要な有権者の三分の一となる三千三百筆(九月二十八日現在)を大きく上回った。議会解散に対する合併反対派のうねりに衰えはなかった。 今後、二十日以内の審査、七日間の縦覧、異議申し立てがあればさらに十四日以内の審査が行われ、署名確定数が必要数を上回れば、六十日以内に町議会解散の賛否を問う住民投票が行われる。 午後一時、署名簿を持った白木敬祐会代表を先頭に、「民意を聞く新しい議会をつくろう」のノボリや「議会は民意を確認せずに合併を決めた責任をとって自主解散を!」などと書かれたプラカードを手にした同会のメンバー約三十人が町役場に乗り込み、署名を提出した。 白木代表は「署名を集めていただいた受任者や会のスタッフの献身的な呼び掛けにたくさんの方々がこたえていただき、非常に重い署名になった」と、振り返った。 議会の合併推進派議員に対しては、「町長リコールが確定しているのに町長選挙が始まるまでに合併の議決を強行した議会の横暴さ、新町長誕生後も住民投票条例や住民アンケートを次々と否決した。住民の最低の要求である合併の賛否を問うという基本的なことすらさせないことに、町民の憤まんが今回の署名には詰まっている。合併中止をめざす四議員が次の議会で出す議会解散の動議に同意して解散すれば、推進派議員が主張するように時間や費用も節約できる。今回の署名の重みをしっかりかみしめてもらいたい」と、熱く訴えた。
派遣町職員を引き揚げ 安土町 合併協議中断へ
(滋賀報知新聞) 平成21年11月19日(木) =住民アンケート 議会否決で= 十七日開かれた安土町議会臨時会で、近江八幡市との合併の是非を問う住民アンケート実施に向けた追加予算案が賛成四の賛成少数で否決されると同時に、大林宏町長は議長に発言の許可を求め「合併協議会に出ている職員を引き揚げます。また、合併協議会の委員には協議会に出席しないようお願いする」と、宣言した。 閉会のあとの記者会見では、「混乱した町をまとめるには、住民投票の結果(合併賛成か反対か)に従うしかない。町長選挙でも訴えてきた私の公約の一番だいじなところを二度にわたって否決されたので、今度は議会を通さずに独自で調査を行う。調査後の(住民の)意向が固まるまで、合併協議を中断する」と説明した。 また、住民投票条例否決後にすぐ住民アンケートに関する臨時議会を開くよう議長と交渉したが、ずるずると引き延ばされてきた経緯もあるため、自分に残された時間を考えて決断したことも明らかにした。 調査は、はがきで合併の「賛成」「反対」を問う。実施方法や予算のやりくりなどを早急に検討し、今月中に発送、来月中ごろには結果を出したい意向を示した。 大林町長はこの日の夕方、近江八幡市役所に冨士谷英正市長を訪ね、合併協議中断と職員引き揚げの意向を伝えた。 冨士谷市長は、「ルールに従って文書で出していただきたい。(合併の)業務は粛々と続けさせていただきます。(条例改正など)他市への影響をどう考えているのか。ごみ(中部清掃組合)など住民生活への責任がとれるのか。公職の発想で考えて欲しい」などと応じた。 住民の意思を確かめることなく性急に進められた合併への反動が、合併目前になって新たな局面として出現した。“決めてしまった合併”の今後の行方に、両市町民の不安が広がる。 きょう追加予算案 住民アンケート 平成21年11月17日(火) =安土町議会= 安土町は、十七日午前十時から開かれる町議会臨時会に、近江八幡市との合併の是非を問う住民アンケート実施のための費用五百四十一万八千円を追加する今年度補正予算案を提案する。 大林宏町長は、公約でもある近江八幡市と合併について住民の意思を問う住民投票条例案が先月二十三日の臨時議会で否決されたため、住民アンケートで民意を確かめることにした。 条例案が否決されているだけに、議会の議決が注目される。また、その結果が議会解散に向けて行われている住民団体による署名活動に影響することも考えられる。 公共バス試験運行中止問題 大林町長 5つの理由文書で 平成21年11月17日(火) =福祉自動車の充実がより効率的= 近江八幡市との合併に関連した公共バス試験運行の中止について安土町の大林宏町長は、中止の理由を説明した文書(A4判一枚)を町広報「あづち かわら版」十一月下旬号に折り込み、全戸配布した。 大林町長はこの中で、すでに運行している同町福祉自動車の平成二十年度年間利用者数が一万千六百二十五人と上々の成果をあげていると前置きした上で、▽公共バスの提案が安土町長選挙に向けた施策、近江八幡市長の提案によるもので安土町が主体性をもって始めたのではない▽一台のバスで老蘇地区と安土地区を二・五か月間ずつ走らせ四百七十万円もの予算を使うのは、福祉自動車の一年間四百六十万円余りと比較して経費が割高▽老蘇地区では順序良く全集落をまわるが、安土地区は集落の半分ほどで、税金を使って走らせるにはあまりにも平等公平に欠ける▽近江八幡総合医療センターや近江八幡駅にしか行かない▽始発から四十五分程度で目的地に到着しようとすると、全町走らせるには最低でも三台のバスが必要で、年間約三千万円必要――の五つの理由を示した。 そして、関係者とも意見交換した結果、現時点では福祉自動車(土曜日運行、当日予約可)をさらに充実した方が利用効率も良く、経費的にもよいと判断したとしている。また、充実に向けた町民からの提案、協力、理解を呼びかけた。 公共バス試験運行中止に関しては、合併推進派住民でつくる「住民運動協議会」(石川剛司代表)から、公共バスは一般の人が使え、福祉自動車の継続も予定されており、一方的に中止を宣言するのは民主主義を無視したものだと、批判ビラが新聞折り込みで今月はじめに配布されていた。 署名の必要数超えが確実 住民は議会解散を支持 平成21年11月17日(火) =15日までに3246筆= 大林宏町長が提出した「安土町が近江八幡市と合併をすることについて住民の意思を問う住民投票の条例案」を否決した安土町議会の解散請求に向け署名活動を続けている安土町の住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の白木敬祐会代表は、十五日午前中までに三千二百四十六筆の署名が集まったと発表した。 これにより、本請求に必要な有権者の三分の一の三千三百筆を上回るのは確実で、前町長リコールに続いて議会もまた住民パワーによりリコールされる可能性が濃厚となった。 当初の十五日までに四千筆の目標には達しなかったものの、一か月間の署名期間の約半分でほぼ必要数が集まったことは、住民の意志の強さを物語っている。白木代表は「住民投票条例、町長リコールに署名されなかったのに、今回はじめて署名してくださった方が二割もあった」と驚くと同時に、確かな手ごたえを感じていた。 署名活動は二十日まで続け、整理、再確認後、連休明けの二十四日に署名を町選挙管理委員会に提出することにしている。二十日間の審査、一週間の縦覧、異議申し立てがあればさらに一週間の審査が行われ、リコールが確定すれば六十日以内に町議会解散の賛否を問う住民投票が行われる。
京都新聞
合併に伴う組合規約変更、一転提案へ 安土町長 来年の臨時議会に 安土町の大林宏町長は20日、12月定例会に提案しない方針を表明していた近江八幡市との合併に伴う一部事務組合規約変更など合併関連9議案について、来年1月~2月上旬に臨時町議会を開いて提案する考えを表明した。各組合の構成市町にも、同時期に臨時市町議会を開いて提案するよう文書で要請する、としている。 大林町長は17日に「合併関連議案を12月定例町議会に提案しない」と発言し、ごみ処理やし尿処理の一部事務組合規約が変更できないことによる住民生活への影響が懸念されていた。町は20日までに、東近江行政組合など各組合に町の方針を伝えた。 一部事務組合の規約変更は、構成全市町議会の議決が必要。安土町が提案しない方針を示したことにより、各市町も12月議会への提案見送りを余儀なくされている。大林町長は「安土の事情を理解いただくようお願いするしかない」と述べた。 また、大林町長は同日、合併関連議案の提案見送りに対する抗議文が、谷畑英吾湖南市長から届いたことを明らかにした。抗議文は18日付で、大林町長と冨士谷英正近江八幡市長に対し「極めて乱暴な話で迷惑な行為。自治体間関係において言語道断だ。周辺市町に迷惑を及ぼさないでほしい」と非難した。嘉田由紀子知事にも「混乱が周辺市町に波及しないよう努力を」と求めた。 毎日新聞 市町村合併:安土町長、合併関連議案は年明けに提案 近隣自治体にも影響か 近江八幡市との合併問題で揺れる安土町の大林宏町長は20日会見し、合併関連9議案を12月議会に提案せず、来年1月か2月の臨時議会に提案すると表明した。 合併前には、交通災害共済組合や清掃組合など近隣自治体で組織する組合の規約変更が必要だが、合併する自治体の全議会が関連議案を議決しなければならず、他の自治体にも影響が出る可能性がある。し尿やごみ処理など生活に密接した議案もあり、大林町長は県内の全自治体に文書で「12月議会提案見送り」を通知。事情説明のため、関係組合を回っている。 また、合併の賛否を問う住民アンケートの予算が臨時議会で否決された際、「今後は合併協議会に加わらない」と表明したことについて、「町議会のリコールの進展状況を見ながら、(不参加の状態を)いつまでも引っ張るつもりはない」と述べた。
京都新聞
町議会、合併意向投票費を否決 安土町長は代替策提案 滋賀県の安土町議会は17日、臨時会を開き、近江八幡市との合併の賛否を問う住民意向投票費を計上した本年度一般会計補正予算案500万円を否決した。大林宏町長は否決後、町議会議決を経ずに年内に住民アンケートを行う考えを表明した。 住民意向投票は、合併の賛否に○を付ける形式で、10月23日の臨時町議会で否決された住民投票条例案とほぼ同等の内容。住民投票実施を公約に掲げ当選した大林宏町長が、住民投票の代替策として提案した。 本会議では「合併をめぐる町民のわだかまり解消には、投票を行うしかない」「合併はすでに確定しており、投票で合併反対が多くても尊重するのは難しい。町民を混乱させるだけだ」などの意見が出て、賛成4、反対5で否決された。 大林町長は同日、合併の賛否に○を付けるアンケートはがきを11月中に18歳以上の全町民へ送り、12月中旬までに集計する考えを示した。必要経費は約80万円で、予算措置は今後検討するという。 また、アンケートの集計が出るまで合併協議会には出席せず、合併協事務局へ派遣している町職員4人を一時的に引き上げる方針も明らかにした。 大林町長は「混乱した町をまとめるには、住民の意向を聞いて結果に皆が従うしかない。もう町議会とは交渉しない」と述べた。 毎日新聞 市町村合併:安土町臨時議会、アンケ費用否決 町長、協議会職員引き揚げへ 近江八幡市との合併問題で揺れる安土町の臨時町議会は17日、合併の是非を問う住民アンケートの実施費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を反対多数で否決した。これを受け、大林宏町長は「両市町の合併協議会に派遣している町職員を引き揚げる」と発言。18歳以上の住民にはがきで直接、賛否を聞く方針を明らかにした。 町議会が先月、合併の是非を問う「住民投票条例案」を否決したため、大林町長が代替案としてアンケート費用541万円を計上していた。しかし、合併推進派が多数を占める議会はこの日も「無駄遣い」として否決。選挙公約で「合併は住民の意向を聞いてから」と訴えた町長と真っ向から対立する形になった。 閉会後、会見した大林町長は「公約の一番大切なところを2度も否決された。今後は議会にかけず独自調査をしたい」と語った。また、進行中の合併協議について「調査結果が出るまで、合併協議会事務局に派遣している町職員4人を引き揚げ、町側の合併協議会委員12人にも協議会に出席しないよう求めたい」と述べた。 さらに大林町長は近江八幡市を訪れ、冨士谷英正市長らに合併協議の中断と職員引き揚げを申し入れた。冨士谷市長は「これまで合併反対の立場で協議に参加すると明言しながら、参加せず交渉も中断したいというのはルール違反。他市町にも多大な迷惑をかける」と不満を述べ、「態度がころころ変わってはどの言葉を信じてよいか分らない。文書で申し入れてほしい」と要望した。 一方、合併に反対する住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は17日、町議会の解散を求める署名が必要数の3300人を上回る3324人に達したと発表した。20日まで署名を集め、24日に町選管へ提出する。
中日新聞
合併問う町民アンケート予算案否決 安土町議会 安土町議会臨時会が17日開かれ、近江八幡市との合併の是非を問う町民アンケートの費用541万円を追加する本年度一般会計補正予算案1件が提出され、起立採決により賛成4、反対5で否決された。今年10月23日の臨時会でも、合併の賛否を問う住民投票条例制定案が否決されており、合併に反対する大林宏町長就任以来、2回目の議案否決となった。 大林町長は「職員の時間外勤務手当などに使い、繰越金を充てたい」と提案理由を説明。反対討論で保知七郎氏(無所属)が「合併の可否どちらかに○をつける内容では賛成できない」と表明。賛成討論では井上佐由利氏(共産)が「合併を進めた前町長の津村孝司氏が一部の町民の意見しか聴かなかった」と実施を訴えた。 住民投票条例制定や町民アンケートは、津村前町長が今年8月下旬、解職請求(リコール)住民投票で失職したことに伴い、10月4日の出直し町長選でこの合併の見直しを訴え、初当選した大林町長の公約だった。 安土町長「民意問えず残念」 安土町議会臨時会で近江八幡市との合併の是非を問う町民アンケート費を追加した本年度一般会計補正予算案が賛成少数で否決されたことを受け、同市との合併に反対する大林宏町長が17日、町役場で記者会見し、議会の議決が要らない少額予算の範囲内で、往復はがきを使った町民アンケートをしたいとの意向を示した。 さらに町長の権限として、アンケート結果が出るまでの1カ月余りの間、近江八幡市・安土町合併協議会事務局に出向している町職員4人を一時期、町役場へ引き揚げさせたいとの意向を表明。11月30日に近江八幡市文化会館で予定している第7回近江八幡市・安土町合併協議会の会合にも、協議会副会長を務める大林町長自らが出席しないことも明らかにし、町内の協議会委員の学識経験者らにも会合への欠席を呼び掛けたいとした。 大林町長は「前回の臨時会でも住民投票条例制定議案が否決され、今回も2回目の議案否決となり住民の意思が確認できず残念。独自の調査方法しかなくなった」と苦渋の表情を浮かべ、「来年3月21日の合併まで時間がなく、事務局から引き上げてもらった町職員にアンケートの事務をしてもらう予定だ」と述べた。 大林町長や町総務課によると、はがきによるアンケートは3カ月以上町内に住む18歳以上の日本国民や永住外国人が対象。11月中には発送を計画している。 大林町長は「アンケート結果を12月中旬には出したく、今後の方針は多数意見に従う」と話した。
中世山城と城下町を訪ねる 史跡案内「観音寺城と石寺」
=14日開催 参加者募集中= 県教委文化財保護課は、十一月十四日に開催する史跡案内「観音寺城と石寺~佐々木六角氏の城と城下町」の参加者を募っている。専門職員の案内で観音寺城と石寺城下町の遺構を訪ねる。 安土町の繖山(きぬがさやま 標高四百三十二メートル)にある観音寺城は、中世に近江を支配した守護佐々木六角氏の居城。繖山一帯に郭(くるわ)が広がる大城郭で、安土城以前の城としては例外的に石垣を多用しているのが大きな特徴。平成二十年度から発掘調査がスタートし、観音寺城の実態解明が進められようとしている。また、南側の山すそに広がる石寺の集落は観音寺城の城下町で、日本で最も古い楽市令が出されたところとしても有名。 午前九時半に安土町文芸の郷集合後、桑実寺、史跡観音寺城跡(伝本丸跡・伝平井丸跡・伝池田丸跡)、観音正寺、伝御屋形跡、教林坊、石寺楽市を巡る。全行程約八キロ。 参加の申し込みは、参加者全員の住所・氏名・連絡先を滋賀県教育委員会事務局文化財保護課城郭調査事務所まで、電話(0748―46―6144)、ファックス(0748―46―6145)、電子メール(ma16@pref.shiga.lg.jp)のいずれかで。 参加費は八百円(桑実寺拝観料・教林坊拝観料・保険料)、小中学生五百円、小学生未満無料。弁当・水筒持参。途中で弁当を購入する場所がないので、千円で斡旋する。御希望の方は、参加申込の際、弁当希望の旨と個数を添える。支払いは当日、弁当と引き換えで。山道を歩きやすい服装とくつで。雨天決行。 当日、安土駅午前九時二十九分発の文芸の郷行き、石寺楽市午後四時十五分発の安土駅行き(文芸の郷経由)のバスを運行する。安土駅・文芸の郷間二百円、石寺楽市・文芸の郷間三百円、石寺楽市・安土駅間四百円。
民意に推進派の壁 安土町議会 住民投票条例案再否決=
(滋賀報知新聞) 大林町長 公約果たせず無念 住民グループ 議会解散運動へ= 民意をバックに当選した大林宏安土町長に、その町民から選ばれた推進派議員の抵抗が大きく立ちはだかった。 町民の意思を確認することなく合併を押し進めた前町長を住民パワーで引きずり降ろして誕生した大林町長が、選挙公約のトップに掲げた近江八幡市との合併の是非を問う住民投票の実現に向けた条例を制定すべく、はじめてとなる二十三日のの議会に臨んだ。 大林町長は、「選挙結果でこれだけの民意が示されたのですから、まず、議員が民意に沿った行動をとって下さるよう望む。議会制民主主義を否定しないが、合併というとてつもない重要な問題に議会が住民の声を十分に汲み取ることを怠っていた場合、これを是正するには住民投票しかない。町民の気持ちと議会議決とがねじれた状態であり、正常な状態とはとても言えない。各種署名や選挙で住民の意思は終始一貫して示されてきた。安土町民の気持ちを一つにすることができるのは、住民投票を行い、その結果に町民も議会も町長も従うことがルールであると確信している」と開会のあいさつで訴え、「安土町が近江八幡市と合併をすることについて住民の意思を問う住民投票の条例」案を上程した。 合併推進派議員からは、「選挙で民意確認したのに住民投票の必要性があるのか」「町内をさらに混乱させることにならないか」「近江八幡との合併に反対か、合併そのものに反対か」「告示は覆ることない」など、質問や反対討論で迫った。 これに対し大林町長は、「前町長が『選挙で勝った』ことを根拠に合併を進め、町民の意思を大切にすることなく総務省まで上げてしまった」「(前回の)町長選は合併だけが争点ではなかった。私は当選して、改めて住民投票で町民にすっきりと合併の賛否だけを問う」「町民は総務省告示は知っているが、認めていない」「住民投票結果に町長も議員も従うことで混乱なくなる」「今は近江八幡市との合併に反対」などと答弁し、応じた。 採決の結果、賛成四の賛成少数で条例案は否決され、四月に続く二度目の否決となり、住民の思いはまたも打ち砕かれた。 大林町長は「予想された結果だが、とても残念」と話し、今後は住民アンケートにシフトを移し、そのための追加予算をつけるための臨時議会を近く開く意向を示した。 一方、「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の白木敬祐代表は「否決は言論封殺だ。議員には即刻辞めていただきたい」と怒りを露にし、町議会解散の請求署名を決意した。 二十六日には町選挙管理委員会に署名申請を行い、許可が出れば二十八日からでも署名活動に入る。二十四日の「議会解散の実現をめざす安土町民総決起集会」で、四千筆以上を署名期間一か月を待たず、十一月十五日までに集め、提出することを確認。その後も、総務省に向けて観光客なども含めた署名活動を展開することにしている。 (京都新聞) 賛否を問う住民投票条例案を否決 近江八幡市との合併で安土町会 安土町議会は23日、臨時会を開き、近江八幡市との合併の賛否を問う住民投票条例案を否決した。条例案を提案した大林宏町長を支持する住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は同日、「町議会は民意を反映していない」として、町議会解散を求める直接請求に着手する方針を明らかにした。 条例案は、合併撤回を訴える大林町長が4日の出直し町長選で最優先に掲げた公約。大林町長は「町民のわだかまりを解消するには住民投票をして町長、町議会、町民が従うしかない」と説明した。「今はよりよい合併へ全力を尽くすべきだ。住民投票は税金の無駄遣いだ」とする反対意見が出て賛成4、反対5で否決された。 条例案否決に伴い、住民投票費500万円を計上した本年度一般会計補正予算案1500万円は、条例案に反対した町議らが投票費を削除した修正案を提案し、賛成多数で可決した。 大林町長は「否決は残念だ。住民投票の代替策として住民アンケートを実施したい。再度、臨時議会を開いてもらい、アンケート費の補正予算案を提案する」と述べた。 「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の白木敬祐代表は「否決は言論封殺だ。26日にも町議会解散の直接請求手続きに着手し、できるだけ早く署名を集める」と述べた。 請求には町内有権者の3分の1の署名が必要で、解散の賛否を問う住民投票で過半数が賛成した場合、町議会は解散される。合併は総務省告示で確定しており、町議会が解散しても合併が覆ることはない。 合併の賛否を問う住民投票条例案は、同会員の直接請求により4月の臨時町議会でも提案されたが、否決されている。
大林町長 反対の立場で参加 近江八幡市・安土町合併協議会
(滋賀報知新聞) =約5か月ぶり開催 調整内容審議 カウントダウンボード設置なども= 第六回近江八幡市・安土町合併協議会が十九日、近江八幡市江頭町の市立看護専門学校で開かれた。五月三十一日の合併調印式以来の開催で、官報告示による合併確定(七月三十一日)などその後のの経過や、この間に行われた両市町による合併協定書協定事項の調整状況の報告を中心に協議した。 今回、今月四日の安土町出直し町長選挙で合併に住民合意ができていないという立場で当選した大林宏町長が、民意を無視したまま合併を押し進めた津村孝司前町長に代わって副会長に就任。「私のスタンスは合併反対。しかし、総務省から官報告示されているので合併協議には参加する。今後、住民投票を実施し、住民の民意をまとめていきたい」とあいさつした。 協議会では、総務・水道・教育など九部会の二十三分科会や財政計画・電算調整・庁舎整備の特別三部会での調整内容について、事務局から報告と委員による確認が行われた。 委員からは、合併浄化槽の考え方、公営住宅の扱い、景観への取り組みに対する認識、コミュニティーセンターと安土町公民館の位置付け、給食センターの将来などについて、質問や意見が出され、変更や調整内容の確認が行われた。 近江八幡市の西居勉委員は、「スムーズな協議できるのか。トップリーダーとして積極的に調整に努めるべき。可能な限り同等なサービスが受けられるよう取り組まなければならない」と、安土町の現状から合併協議への影響を懸念した。 安土町の高木敏弘委員からは、五か月間の調整内容について報告を受けても十分な協議ができないため、もう少し短い期間で開催するよう要望が出され、冨士谷英正議長も資料の事前配布などして協議会をそのつど開催することを申し合わせた。 また、安田惣左衛門委員からは、住民へ、調整内容のダイジェスト版のような、関心のあるポイントをわかりやすくまとめた広報の発行の要望が出された。 このほかに、合併までの広報活動として市役所と町役場に設置するカウントダウンボード、PRポスター、公用車に張るPR用マグネット、くらしのガイドブック発行などに取り組むことが報告され、補正予算案が賛成多数で承認されたが、大林町長は賛成しなかった。 大林副会長は閉会のあいさつで、「安土町は合併問題が分かれている。町民に対する広報は派手にPRする必要はない。静かにしていてほしいと首長幹事合同会議(十六日、非公開、報道陣シャットアウト)で要望した。合併への町民の思いがまとまっていないが、(合併協議の)審議には参加したい。その点を考慮していただきたい」と述べた。 また閉会後に大林町長は、「合併協議について担当課長から聞き取りを行っている。地域自治区の問題はまったくゼロの状況。前町長からきちんと引き継ぎを受けていない」と述べた。 事務局から第七回を十二月開催が提案されたが、議長から「一か月に一回開催」の方向性が打ち出された。 (中日新聞) 安土町長「住民投票で確認」 合併協で理解求める 第6回近江八幡市・安土町合併協議会が19日、同市立看護専門学校であり、同協議会副会長に就任した大林宏町長は10月4日に投開票があった出直し町長選の公約通り、合併見直しの姿勢をあらためて示した。 大林町長は「私のスタンスは合併に反対だが、合併協議の内容をしっかり把握するためにも協議会には進んで参加する」と述べた。来年3月21日に合併して新「近江八幡市」発足が確定しているが、大林町長は「町民の間で合併への意見が分かれており、住民投票をして合併の是非を確認したい。すっきりとまとまっていない点を考慮してほしい」とした。 一方、協議会会長の冨士谷英正市長は「合併して良かったと言ってもらえるようにしたい」と合併推進を強調したが、「今後は精力的に協議会を開いて意思の疎通を図りたい」と述べた。 事務局側からは12月中旬、両市町の庁舎玄関に合併までの日数を知らせる「カウントダウンボード」設置など広報活動を進める、との報告があった。
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